マラカスがもし喋ったら

読書メモ、講演メモ中心の自分用記録。

創価学会の平和主義 池田SGI会長語録

自衛権に関して(二十一世紀への対話 中 第二章 軍備と戦争 p97〜99)
名誉会長:自衛権は、対外的には、いうまでもなく、他国の急迫不正の侵略に対して、国家の自存を守る権利です。それは、対外的には、そして根本的には、国民の生きる権利を守るという考え方に根ざしています。すなわち、個人の生命自体を守るという、自然法的な絶対権の社会的なあらわれが国の自衛権というものであると思います。であるならば、その自衛権をもって他国の民族の生命を侵すことができないのは、自明の理です。ここに自衛権の行使ということの本質があります。
問題は、あらゆる国が他国からの侵略を前提として自衛権を主張し、武力を強化しており、その結果として、現実の国際社会に人類の生存を脅かす戦争の危険が充満していることです。
しかし、この国際社会に存在する戦力に対応して”自衛”できるだけの戦力をもとうとすれば、それはますます強大なものにならざるをえません。それゆえ、武力による自衛の方向は、すでに行き詰ってきているといえましょう。中略
私はこの立場から、戦力の一切を放棄し、安全と生存の保持を、平和を愛する諸国民の公正と信義に託した、日本国憲法の精神に心から誇りをもち、それを守り抜きたいと思うものです。そして、それを実あらしめるための戦いが我々の思想運動であると自覚しております。
トインビー博士:もし日本がその現行憲法の第九条を破棄するとしたらーいや、さらによくないことは、破棄せずにこれに違反するとしたらーそれは日本にとって破局的ともいうべき失敗になるでしょう。中略
憲法第九条をめぐる日本の政策いかんが、中国に対する日本の意向をはかる尺度となるでしょう。日本の再軍備は、たとえそれが真に自衛を目的とし、侵略を意図するものではないにしても、中国の疑惑と敵意をかきたてることでしょう。中略
憲法九条放棄は)中国の核武装が十分に進んとき、日本に対するいわゆる予防戦争を誘発させることにもなりかねません。 その反対に、日本が第九条を遵守するかぎり、たとえ中国が第一級の核大国になった場合でも、日本は、中国から攻撃される危険性はないでしょう。
 
集団的自衛権に関して(トインビー対談 中 p102)
名誉会長:すでにこれまで申し上げてきた通り、一切の軍備は撤廃すべきであるというのが、私の信念です。もちろん、警察力のような、国内の法と秩序を維持する最小限の装備は認めるにしても、それは将来、(トインビー)博士がおっしゃるような世界政府が誕生したとき、その管轄下に組み入れられるべきだと思います。
 
集団的自衛権に関して(池田大作全集2 第16回「SGIの日」記念提言  p114)
(日本を安保理常任理事国にするのは)私は無理があると思います。安保理を支えている思想の機軸は、いうまでもなく「集団安全保障」ですが、法務省法務局見解によると 日本国憲法は、その「集団的自衛権」を禁じ、自衛隊の海外派兵を「違憲」としているからです。
 
集団的自衛権に関して(池田大作全集2 第16回「SGIの日」記念提言  p114)
日本の国力がこれほど拡大し、国際的な相互依存が進行している現在、いわゆる一国平和主義の”虫のよさ”が、受け入れられない段階に来ている事実も否定できません。そうしたジレンマのなかから ”世界に貢献”するための”憲法改正論議なども一部で浮上していますが、私は賛成できない。平和志向の国家としての国是にかかわるからです。
 
世界のあらゆる国家は、日本国憲法戦争放棄条項にならって、武器ならびに交戦権を放棄する決意をすべきである
(池田会長全集1 p98)
 
戦争は絶対悪(池田会長全集2 p388)
国際政治の場において、政治の延長上に戦争があってもやむおえないという考えが一部に根強くあるが、これは絶対に放棄すべきであると思う。戦争は絶対悪である。人間への尊厳の挑戦であるとみなければならない。
 
国家の安全保障に関して(人間革命5 新版 p211)
真の安全保障とは、果たして「不信」の防壁を張り巡らせ、「対立」の銃口を向け合うことにあるのだろうか。いたずらに敵視し、睨み合っているだけでは、戦争の心配がなくなるどころか、対立の溝は、深まるばかりであろう。
そもそも、一国のみの平和はあり得ない。一国のみの繁栄もあり得ない。この地球上に住む全人類の平和なくしては、真の平和とはいえないであろう。そのためにも、あらゆる戦争の根を断つことこそが、人類の恒久的な平和への大道であるはずだ。そこに、日本が進むべき道がある。
 
私は世界のあらゆる国家は、日本国憲法戦争放棄条項にならって、武器ならびに交戦権を放棄する決意をすべきであると訴えたいが、いかがでしょうか。 もちろん国家権力にそれを訴えてもムダであるかもしれない。現実の政治ならびに国家機構は、あまりにも複雑多岐であり、純粋な市民の心を 反映することはできない。ゆえに私は、あらゆる国の民衆が、自らの人間としての権利、とくに生存の権利ーわれわれには生きる権利がある、人間としてだれにも侵されない権利があるーその生存の権利にめざめることが大切であると考える。
(池田会長全集2 p389)
 
国家は一切の軍備を撤廃し、徴兵制を放棄し、戦争を行う事を絶対にやめるべきである。
池田大作全集 立正安国論講義下 p 336)