マラカスがもし喋ったら

読書メモ、講演メモ中心の自分用記録。

最終回 音楽体験の分析

1.音楽的感動の諸相
1)さまざまな「感動」
スーザン・ボイル
①曲による「感動」
②歌詞による「感動」
③記憶による感動
④ビジュアル(パフォーマンスや映像)による感動
⑤「物語」による感動
⑥<場>による感動
⑦コンテクスト(文脈)による感動 時代 社会情勢
*音楽はトータルな文化体験、音楽は関係性の中で鳴り響く 
2)構造的理解と感動
・音楽の構造=一種の言語
・音楽の構造が理解できなくても「感動」する場合がある
3)法外な音楽体験
三島由紀夫の評論
*既知(知的理解)に回収できる音楽/未知との出会いとしての音楽
ジミ・ヘンドリクス
ギターを燃やす エクスペリエンス ノイズ
 
2.フロー体験
◇ミハイ・チクセントミハイ
1)「楽しさ」の経験に共通の特徴
・「自分が一つの流れである」「流れているような感じ flowing」
・「全人的に行為に没入している時に人が感じる包括的感覚」
2)フロー体験の特徴
①意識集中:没入状態「無心」
②行為(カラダ)と意識(ココロ)の融合
③自我の喪失、環境との融合
④行為と環境のコントロール 自由自在の境地
⑤環境からのフィードバック
⑥楽しい 行為それ自体が目的 中毒の危険性
3)フローの条件
4)フロー体験と自己の成長
・「快楽」は「ホメオスタティックな経験」
・「楽しさ」は新しい経験
 
3.音楽におけるフロー
◆音楽は関係性の中で鳴り響く
 
【資料】ジェニー・ボイド『素顔のミュージシャン』
流れに乗る 自分が大きなものの一部に バンドのグルーヴ 溶ける
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