マラカスがもし喋ったら

読書メモ、講演メモ中心の自分用記録。

【読書メモ】橋爪大三郎、大澤真幸、宮台真司『おどろきの中国』(講談社現代新書 2013年)

まえがき 大澤 社会学は西洋仕様
中国=EU
春秋戦国 鉄
車と歩行者 自己主張が強い生存戦略
法家 儒家
儒家がなぜ、統一政権によって選択されつづけたのか。それは儒家が、中国の現実に合っていたからだと思う。いやむしろ、私たちの知っている中国を、儒家がつくり出したといったほうがよい。キリスト教がヨーロッパをつくりあげたのと、パラレルな現象だ。
これだけの資源を政府に集めるには、税金が必要です。農民が税金を払わなければならない。それも、安定して集めなければ。法家の考え方では、税金を払わなければ罰する。この論理しかありません。褒めてやるという論理がない。いっぽう儒家は、そういう論理をもっている。税金を払うことが道徳的で、人間らしいことだという、哲学や道徳観をそなえている。そこで、儒家のすぐれた点で、家族道徳なんですね。
もうひとつ儒家には科挙がある
橋爪 2005年「隣のチャイナ」
小室直樹「中国原論」
「幇」三國志 桃園の誓い
法家や儒家も基本はやっぱり安全保障
儒教 過去に基準を置き、
それを現在に再現するというのが、基本的な発想です。
尭、舜、禹 禅譲世襲
科挙世襲 血縁/安定と能力/機能のハイブリッド。
全取っ替え。易姓革命、農民の総意。
儒教は革命を承認する。
血縁カリスマの正統性。
高い塀で囲んだ場所に閉じ込めて、鍵をかけ、女性と宦官だけにする。
日本は180度ちがう。
皇帝から見ると、宦官はどんなに権力があっても、子孫を残せないので、危険がない。
軍人がそのまま権力を握らない。
「漢の劉邦
孟子、天=「農民の総意」
日本人は「実力」主義。ぶっちゃけ。
厳格なランク付け。
戦わずにランク付けすること。
漢字が読める一握りの官僚。
表意文字 白川静説文解字」許慎
国学者vs儒学者
天=天命 天皇
無能なリーダがいいとき/有能なリーダがいいとき
戦後はアメリカが武士 日本はムラ
道教は個人救済 ウラ儒教
自明性に寄りかかる 平時しか想定していない世界
紅茶キノコ オカルト
第2部 近代中国と毛沢東の謎
イスラムコーラン
インド–ヴェーダ聖典
中国–経典(四書五経
日本–なにもない
儒教の儀式=礼
「ここで、儀式が大きな役割を演じる。儒教の言い方だと「礼」なんですけど、パフォーマンスなんです。年中行事なんかにもこうyしたものが織り込まれている。服装とか食事とか言葉づかいとか、年長者を敬ったり、皇帝を敬ったり、その部下である役人を敬ったり、秩序を表現し再生産する儀礼が、中国各地で同じフォーマットで、実行される。これなら、文字がわからない人びとでも、わかる。こうやってみんなを、礼の秩序に巻き込むのです。」
孫文三民主義
民族主義では、周辺がこぼれ落ちる。
「だから、やっぱり。連合が合理的な手段なんだと認識するためにも、「われわれ」という意識が共有されていないと難しい。「利害は完全には一致しないがわれわれだ」という意識がないと、誰がほんとうの敵かわからなくなってしまう。」
1936年西安事件 「われわれ意識」
儒教はナショナル・アイデンティティをむしろ無化する作用がある。その点ではイスラム法に似ている。
日本の近代化、国家のアイデンティティ天皇を利用した。
1994 新宿歌舞伎町 青龍刀殺害事件
共闘しない中国人マフィア
日本から近代概念を輸入した。(造語)
>>中国はグローバリズムと相性がいい<<
ナショナリズムとは相性が悪い。
1921 中国共産党
1935 ジュンギ会議 毛沢東が主導権
中ソ論争
ナショナリズムも近代国家の洗脳
国民党と共産党の違いは土地所有を認めるかどうか。
地主の土地を農民に分ける。=伝統的な農民反乱とそっくり。
池田大作毛沢東を参考にしている。
言葉よりも行い。act performe
「改革開放が可能だったのはなぜかというと、毛沢東思想に、すでにこういう政治的プラグマティズムがあったから。民衆は、いつも正しい共産党の指示に従っていればいいのだ、という考え方があった。共産党の言うことが変われば、一斉に方向転換ができる。ソ連はこれができなかった。」
大躍進政策(工法炉、製鉄)と文化大革命はとくに大きな失敗だったと思います。
都市にも新しい共産党のユニットをつくった。
「単位とは、まあ、職場だと思ってください。工場、病院、学校、商店、バス会社、政府機関、など、どれもが単位。都市は、都市は。単位の集まりである。そして、労働者は必ずどれかの単位に所属する。中国に独特の制度です。」
中国では原則として職住近接。
社宅みたいだが、社宅とちがって、退職したあとも住み続けられる。退職した旦那さんが死んでも、奥さんがいれば住めるし、奥さんが死んでも子供がいれば、子供がそのまま住んでいる。だから単位は運命共同体みたいなものなのです。
商品房(シャンビンファン)私有のマンション
「宗族」という父系の血縁集団
前近代のシステム=社会階層の上澄みだけを支配する。
近代のシステム=末端の民衆までも、そのような共同体に所属意識をもち、強いロイヤリティを発揮する。
ユン・チアン「ワイルド・スワン」女の三代記
宮台「ぼくのいわゆる「権力の予期理論」の中核的な論点は、自分が本当にしたいことをあきらめて、いわば次善の選択肢に甘んじることが、権力に服従する行為の本質だということです。」
欧州「補完性の原則
国家を否定しない中間集団主義
コミュニティ(情緒的なコミットメント)
アソシエイション(目的的かつ契約的に組織された集団)
毛沢東を欲する欲求
中国の社会組織の公理系
1 自分は正しくて立派
2 他者も自己主張している
3 自己と他者が共存するために枠組みが必要
儒教=官僚の中での順番付け+親族の中での順番付け
ロラン・バルト 日本社会にあっては、中心(天皇)が空虚だ
中国 中心には必ず実質がある
間違っていても従う
ついでに言っておくと、内容を消し去った形式というのは、文字通り形骸化して無効になるかと思いきや、むしろ、逆です。形式として純化された場合の方が、しぶとく生き残るということがある。毛沢東の例は、その典型だと思います。
恐ろしいシステム 個人档案 清いらいの制度 情報丸裸 
文革 近衛兵
政治は人が人を支配すること
「結婚も政治」
社会にはゾル状態(ドロドロ)とゲル状態(ぷりぷり)があって、交替する。
「わかっちゃいるけどやめられない」
→戦争 財政破綻
アーレント全体主義の起源
党=完全にヒトラー個人の指揮権下 →政府=空洞化 親衛隊
政治委員が、軍の作戦命令書に副署しないと有効でない。軍の金や補給をコントロールする
アドルノ ホルクハイマー「啓蒙の弁証法」 ナチズムは近代の逆説的な結果
丸山真男福沢諭吉マキャベリストとして擁護
大隈重信内閣→対支二十一ヵ条要求
→五・四運動 日貨排斥
盧溝橋事件(1937) 大兵力 独立を脅かす
「解放区」地主妥当 農地再分配
フーコー 近代以前 殺す権力 生殺与奪 近代 生かす権力 福祉国家
パーソンズ 政治システムと経済システムと文化システムとが三本柱になって近代社会を動かしている。
文化大革命 → 父親を批判
スローガン「封建的文化、資本主義的文化を破壊し、社会主義文化を創造する」
1966年5月−1976年10月
江青(4人組)→劉少奇
近衛兵「毛沢東のよいこども」≒皇国少年
文革の内実は共産党の中での「検査」なのです。
走資派、黒五類
文革反知性主義マッカーシズムと対)
文革が更地にし→改革開放
文化大革命はとても近代的な側面をもっていた。それは、毛沢東の前での平等です。
→誰もが政治参加できる。
・政治秩序が安定していることはとりもなおさずよいことだ
まず現実的、それから、漸進主義的。毛沢東の人柄 世襲にしない
 
第3部 日中の歴史問題をどう考えるか
アジア主義者たちの戸惑い
孫文 神戸 王道か覇道か。
中国は日本に攻め込んだことがない。元寇はモンゴル
昔助けてやった隣人がいきなり裏切って攻めてきた。
明は清に攻めこまれた時、江戸幕府に援軍をたのんだ。
ナポレオン 
ヘーゲル「世界精神が馬に乗っている」
ベートーベン「英雄」を作曲
亜細亜革命の中核は中国にあり」
清からの留学生3万人
日露後 日比谷焼き討ち事件
日露勝利→不平等条約解消→日本の列強モードが完成
満州国 傀儡
アメリカはもともと植民地だから、国外に植民地をもたないことを国是としている
アメリカは植民地化ではなくて「門戸開放」
満州事変 6年後 → 盧溝橋事件 →日華事変 ずるずる(西安事件のあと)
思いがけず 上海で第二戦争 泥縄式に南京へ
申し開き「東亜新秩序の建設」「八紘一宇」日本軍は物資を「現地調達」
南京占領のことに話を戻すとね、南京作戦の司令官に、松井石根大将が任命された。やりすぎを心配する政府をよそに、「南京を攻略してごらんにいれます」ととんちんかんに張り切った。でも現地で病気でずっと寝込み、指揮は部下に任せきりだった。そのあいだに南京事件が起こったので、東京裁判で有罪になっている。
南京の人口は当時、およそ四十万人。逃げ出した人もいる一方、流入した人びとも多く、正確な人数はわからない。国民党軍が五万人ほどいて、司令官は唐生智だったけれど、途中で逃亡してしまった。司令官がいなければ、降伏できず、捕虜にもなれない。総崩れの国民党軍は、軍服を脱いで住民にまぎれたり、ひどい混乱状態になった。城外に逃れ、長江の波止場で逃げまどう国民党軍多数を、日本軍が機銃掃射したりした。
南京を占領した日本軍は、住民のなかに「まぎれ込んだ国民党軍」を多数「選び出し」て連行し、射殺するなどした。外国の記者が「Nanking Massacre」(南京虐殺)の第一報を打ち、世界中の新聞が大きく報道した。日本軍は、日露戦争のときとちがって、国際法を守ろうという意識が低かった。ドイツ人ラーベをはじめとする南京在住の外国人グループが、中立地帯を設けて住民の安全を守ろうと活動していたけれども、日本軍は協力的でなかった。兵士たちが不法行為を働いても、制止しようという動きがにぶかった。民間人を守らなければという意識が低い。この国際感覚のなさが、どうしようもない。
国民党政権は、南京が陥落しても降伏するどころか、首都を武漢に、さらに重慶に移して、徹底的に抗戦するかまえをみせた。世界の同情は中国に集まり、日本は孤立した。侵略者のレッテルを貼られ、国力が疲弊し、とうとうアメリカから最後通牒を突きつけられた。ソ連と戦争するはずだったのに、アメリカと戦争しなければならなくなった。中国の完璧な、戦略的勝利です。
この一連の流れを考えてみると、愚かとしか言いようがない。陸軍も海軍も、自分のことばかり考え、日本の国益などそっちのけです。
盧溝橋事件
本来は宣戦布告のようなことがなされてしかるべき。しかし、そんな重大なプロセスが、誰のどういう意図によって決断されたのかまったくわからないままになっている。
当時の日本人は――いまでもそうなのかもしれないですけど――、こういうことをやるにあたっての基本的なコンセプトを、あまりにも理解していない、ということです。最前線で戦っている軍人でさえも、いったい自分たちが何をやっているのか、何のために戦っているのかよくわかっていない。
日中戦争というのは、壮大な「意図せざる結果」のように思います。もともt、それほどの喧嘩をするつもりでもない相手と、めちゃめちゃな喧嘩をしてしまったようなものです。前線では、ひどい殺戮までしているのに、軍人が我に返って、そもそも「オレは何のためにこれをやっているのか」と問うと、それに対する明確な答えがない。ただ成り行きの中で、巻き込まれてしまっている。中国の内陸に攻め入った日本軍は、戦争の意味に関して、自覚が乏しかったと思う。
そう考えると、日中の歴史問題がなぜ何度でも再燃するのか、わかるような気がします。たとえば、南京事件のことは大きな問題になるけど、ぼくらはしばしば、そうしたいさかいが起きる原因は、単純な事実認識のちがいだと思っている。でも、事実認識の以前に、これは事実を解釈するためのフレームワークの問題ではないか。
謝罪をしたり、責任をとったりするには、大前提として、「こういう意図のもとで行った。しかしこういう結果になった」という認識が不可欠です。しかし、そうした認識が日本側であやふやだ。南京で何人の犠牲者が出たかということの前に、そもそも、南京での戦いが「何であるか」を意味づけるフレームワークがない。だから、どう責任をとったらよいのかはっきりしない。中国からすると、これほどのことがなされているのだから、日本側によほどの意図があったはずだ、と見なされるわけですが、日本の方からすると、その肝心な部分が空虚なままなので、応答しようがない。
歴史問題については、もう何度も謝罪しているのに……、という気持ちが日本人には少なからずあると思います。でもよく考えてみると、謝罪は、「ごめんなさい」とだけ言えばすむわけでない。先ほど話したように、「こういうことをして、こういう間違いをしたから、ごめんなさい」としなきゃいけない。でも、肝心の何をやったか、何を間違えたかという部分を、日本人自身がよく理解していないんですよ。これは、時代が経過して、戦争を計画したり、遂行したりした人たちがすでに鬼籍に入ってしまったから、ということではない気がします。当事者でさえも、自分が何のために中国と戦争しているのか、十全には理解していなかった。そこに問題の源泉があるように思いますね。
レイテ、インパール
武器、弾薬はおろか水や食料の補給もなかった→死者の内訳 餓死者、病死者が9割を超える。
ナポレオン 平民を徴兵 行軍スピードが倍 クラウゼヴィッツ戦争論
1.現地で調達してもいいが、代金を支払え。
2.現地で調達する場合、兵士が直接農家を訪れてはならない。その土地の市長と相談して、市長に必要な物資を集めさせろ。
学ばなかった。
南京事件の何十、何百倍の被害、南京事件は全体の象徴。
南京事件が全体を隠喩的に圧縮している。この段階の日本は、形の上では近代国家の体裁をとっていたけれども、内面的な精神においてはまだ近代国家じゃなかった。
近代憲法統治権をどう操縦するかについての「悲劇に懲りた市民たち」の覚書
社会心理学 山岸俊男
内集団、外集団
近傍へのプライオリティが高すぎる
短期重視、長期無視
あとは野となれ山となれ
ヴァイツゼッカー大統領の演説
罪は「過去についての構え」責任は「未来についての構え」
A級戦犯も、天皇も国民も悪い
 
第4部 中国の今・日本のこれから
われわれが社会システムを見るときの一番基本的なフレームは、長いあいだ、社会主義体制なのか資本主義体制なのか、でした。でも、中国はその二分法をあからさまに蹂躙している。
さらに付け加えておくと、社会主義国が資本主義っぽくふるまっている一方で、資本主義が社会主義っぽくふるまっている状況もあります。ぼくはリーマン・ショックのときにつくづくそう思った。たとえば、大きな私企業が倒産するのを防ぐために、多額の公的資金を投入して、事実上の国営企業化する。これは、まさしく社会主義のやり方ではないか。資本主義体制を維持するために、社会主義が導入される。中国とまったく対照的な逆説が、アメリカを初めとする資本主義陣営に見出される。
ミルトン・フリードマンベーシック・インカム
「行政官僚の決定は必ず権益まみれだから、予算配分を彼らにまかせず、市民に市場で決定させる。」
貨幣は投票権 好きなものに使える
市場経済=資本主義経済ということ
「歴史を少しさかのぼってみると、中国共産党はゲリラ活動をしていたので、戦時経済だった。戦時統制経済が、中国経済の出発点なんです。」
地方ごとに分かれすぎて、計画経済がきかない。
市場経済はだめだが、商品経済は認められていた(日用品や嗜好品は好きなものを買う)。=鳥かご経済論
訒小平、南巡講話「社会主義市場経済
南巡講話のあとは、自由に議論できるようになった。訒小平が一夜にして、市場経済を国是にしてしまった。この瞬間に、資本主義は公認されたんです。
資本主義(市場経済)と商品経済の違い
資本主義では、ふつうの商品の市場のほかに、生産要素(土地、労働、資本)の市場があって、それらも自由に売買できなければならない。
国が就職先を配分していたのをやめ、本人が自由に就職先を選べるようになった(ただし農民は農民戸籍に縛られている)。
土地に関しては、土地やマンションは「五十年使用権」「七十年使用権」なんかが設定されて、不動産が商品化された。国有なんだけれども、そのうえに使用権がのっている。不動産屋を見学。日本とほとんど変わらない。
共産党独裁 権限が金になる 巨大な汚職
汚職とはキックバック
 
2 訒小平プラグマティズム
冷戦時代のポーランドの反体制ジョーク「社会主義は、歴史的に先行する諸段階のそれぞれの最高の達成物の弁証法的な総合である。部族社会からは、野蛮を、古代社会からは、奴隷制を、封建社会からは、主従関係を、資本主義からは、搾取を、そして社会主義からは、名前を、それぞれ取ってきて総合した」
つまり、文革は、市場経済に適さないような、さまざまな中国の伝統や習慣、行動様式を一掃したところがあるわけです。伝統の桎梏から開放された人々を結果的に大量に生み出した。そういう状況で一挙に改革開放がおこなわれたので、人々は自由に新しい制度に対応できた。あるいは、こんなふうに言ってもよい。改革開放こそ、文革の最終的な仕上げだったのだ、と。
ノーベル賞作家 莫言(モーイェン)、余華(ユイホワ)
訒小平客家の出身。「中国のユダヤ人」フランス留学経験。
パパ・ブッシュ 北京に滞在 通商代表部
通商代表部
訒小平プラグマティズム
訒小平の南巡講話「社会主義市場経済
資本主義にとっては、契約は絶対に必要です。
民主主義なるものの最終価値はあくまで
「by the people」
儒教は単一政党
中国理解は儒教理解
ジニ係数(社会における所得配分の不平等さを測る基準)0格差なし 1一人が全ての所得を持つ 大きいほど格差が大きい
日本 0.3
中国 0.6
ウォーラステイン 覇権国
その国が「国際公共財」を提供しているか?=自由貿易秩序を維持するのに貢献しているか?
覇権国が代表している価値や規範に、他の諸国もコミットしていなくてはならない。
中国VSキリスト教文明圏
日本は米中関係の付属物にすぎない。
台湾はCIAが支援。
1997 橋本龍太郎 ガイドライン
「周辺事態法」ですでに専守防衛は崩れた。
自衛隊は米軍の配下に入る。
「AくんとBくんが喧嘩しているかぎりで、おれは大事にされているだけ。AとBが仲良くなったら、お前なんていらないと言われてしまう」「それは漁夫の利というより、死刑執行の猶予期間みたいなものだよね」
加藤紘一、外務省のチャイナスクール
中国が困っているときに手を差し伸べ、よりよい信頼関係をつくる。そういうアイデアをいくつ出せるかということなんです。これは、アメリカに対してもまったく同じ。
米中の媒介者。有利な立場にいる。
日本、主体性がない。近代の個人ではない。
キャス・サンスティーンの議論 鬱屈した個人と不完全情報。
9/17読了。