2022年1月にこのエントリを書いている
- 1位 浅田彰『構造と力―記号論を超えて』(勁草書房 1983年)
- 2位 すが秀実『増補 革命的な、あまりに革命的な』 (ちくま学芸文庫 2018年)
- 3位 竹田青嗣『現代思想の冒険』(ちくま学芸文庫 1992年)
- 4位 安田浩一『「右翼」の戦後史』(講談社現代新書 2018年)
- 5位 篠原雅武『全―生活論: 転形期の公共空間』(以文社 2012年)
1位 浅田彰『構造と力―記号論を超えて』(勁草書房 1983年)
非常に面白い。山口昌男、クリステヴァ、ラカン、バタイユ、ドゥルーズの思想などの紹介。これを情報が限られた当時に26歳の若さで書き上げるのはまさに天才だと感じる。
2位 すが秀実『増補 革命的な、あまりに革命的な』 (ちくま学芸文庫 2018年)
これははっきり言って教養がなく半分も理解できなかったのだが、なんとなく68年を準備した当時の歴史状況や、重要な作品などが知れてよかった。
「反帝反スタ」の新左翼 ブントは芸術や享楽に革命を見出そうとした。
結局マイノリティ運動、ポリティカル・コレクトネスに乗っ取られて挫折したという結論は、乱暴すぎてかなり批判もされている。
4位 安田浩一『「右翼」の戦後史』(講談社現代新書 2018年)
「愛宕山事件」「松江騒擾事件」「明朗会事件」「大東塾事件」など、終戦時本物の右翼は終戦撤回の決起や集団自決などしていたことを知った。その後の「親米・反共」の日本の右翼は全部偽物、権力の駒だということがよくわかった。