マラカスがもし喋ったら

読書メモ、講演メモ中心の自分用記録。

【イベントメモ】【赤と黒の連続講座】section2 平井玄 × 廣瀬純「敵になれ!」

渋谷勤労福祉会館
2018年7月-現在 世界同時発生的民衆蜂起
ハイチ フランス スーダン アルジェリア 香港 インドネシア領パプア エジプト イラク エクアドル チリ ギニア カタルーニャ レバノン ボリビア イラン インド ロジャヴァ
IMFの勧告 チリ ピノチェト新自由主義の実験場」
局面的な抵抗 → 構造に対する抗争
共通する条件
①貧困 すでに家計がギリギリなのにさらに負担増
・燃料、交通、食料、通信に対する課税
・公共サービスの不在
・所得不平等
汚職
③政権の独占 連続立候補 憲法改正
④圧政に対する抵抗 自決権
一言でいうと 統治者による過度な権力行使
これに対して 全政治家の退陣、抜本的なシステムの変革を求める(一部の譲歩案では収まらない)
フーコー 78-79 イラン革命 民衆蜂起の特徴
①絶対的に集団的な意志
②命がけ(勇気)
③絶対的な不服従(統治全般の拒否) 
これこそが歴史の切断を生む
条件
①ホメイニ―の存在
②闘争で倒れた死者たちが媒介になる
国家に抗する社会 → 社会に抗する民衆 被統治者という立場から脱する システムの敵になる
ポピュリズム=経済基盤によってではなく(無理なので)、遊離するシニフィアンに基づいて民衆をまとめる
例えば 1%vs99% 反システム(反エスタブリッシュメント
既存の中間団体を飛ばす→私とあなたたち
イタリア五つ星運動 ベッペ・グリッロ
トランプ マクロン
ポピュリズム=世界は完全にシステムに捕われているとして、システムの外に連れ出そうとする、システムの外を作ろうとする(新たなシステム)
対して、ポピュリズムに陥らない民衆蜂起=この世にはシステムの外がいくらでもあることを示す実践
個人個人がではなく、全員が一気に別の生を生きる民衆蜂起
 
マクロン 国鉄SNCF)民営化
・グレタ・トゥーンベリ Fridays for future 金曜日学校をボイコットする
・第四波フェミニズム 2015 アルゼンチン フェミサイドに抗するデモ
インセル問題
 
68年 ソ連の存在 それに威を借りた労働運動
いま、ソ連に代わる現前性、実在性をどうやって作ることができるか?
オルタナティブの具体的なモデル
 
付属資料
交通誘導員と物乞いするおばあさん
渡辺雅男『階級!―社会認識の概念装置』(2004)資本家階級の氏族的といえるような血縁関係による「交配」の事実
橋本健二『新・日本の階級社会』(2018)アンダークラス(平均年収186万円)1000万人 正規労働者階級(平均年収370万円)と比べて未婚率が倍(男性では66%が未婚。正規労働者は31%)。
異なる遺伝子系を横断する「交雑種」としてのアンダークラス→必ずしも革命や蜂起の「政治ブロック」にはならない
行動経済学 神経経済学 ビッグデータ 感情のフックで釣られる
「基盤的コミュニズム」の再認識を。