日比谷図書文化館 5時間20分
第一章 避難
・片岡輝美
・草野美和
・岡部理恵子
・星ひかり
・松本徳子
第二章 仮設住宅
・藤島昌治
・佐藤章一
・山田隆信
第三章 悲憤
・小林恒司
・佐久間いく子
・渡辺洋子
第四章 農業
・野口時子
・中村和夫
・地脇美和
・大河原多津子
第五章 学校
・小野田陽子
・小野田敏之
第六章 原発労働者
・矢代昌弘
・池田実
第七章 汚染
・小澤洋一
・今野寿美雄
第八章 二つの原発事故
・若松丈太郎
第九章 構造と抵抗
・村田弘
・武藤類子
・佐藤和良
第十章 喪失
・杉下初男
・杉下龍子
最終章 故郷
上映後伊勢真一監督との対談
第一章 避難
・子供の健康最優先の行動としての自主避難
・夫婦、家族の分断 仕事をやめるわけにはいかない夫
・あなたは東京に住めてよかったわね
・放射能被害をどう捉えるかによる分断、保証金に差をつけることによる分断
・被害者同士がいがみ合わされている巧妙な分断統治
・母子避難者の貧困と鬱の問題 自死を選んだ母親
・娘のためを思って避難したのに、娘の理解が得られない
第三章 悲憤
・村に戻れない 補償が十分でない
・終の棲家 友人関係が失われた
・「お前は俺達の税金から毎月10万円貰っているんだろう」本当に悔しかったがその場は収めるしかなかった
第四章 農業
・基準値以下でも少しは数値が出るのは事実。子供のことを考えると、私は安心して食べさせられない 関西から野菜を取り寄せる販売所
・農家が一番の被害者なのに、農家が責められる
・市民測定所に大豆を持ち込んだ小規模農家
・無農薬、有機栽培の畑を直撃 売上1/4
・それでも先祖代々受け継いできたこの土地を捨てられない
・少し数値はでても、トマトとか枝豆とかものすごく美味しい
第六章 原発労働者
・除染作業 危険手当 1日1万円 環境省の予算 中抜きが横行
・家は屋根をキムタオルで拭くだけ 風が吹けば数値はまた上がる
・除染 草を刈って 表土を5cm削る 工期の関係で草狩りだけになることが横行 除染自体が環境破壊になっている 二重の環境破壊
・福一 まだ危険作業は毎日続いている 10年たっても収束しない
・事故前の会社がそのまま廃炉ビジネスに移行しているだけ
第七章 汚染
・放射線管理区域4万ベクレル/m2 その20倍あっても帰還地域になっている
・空間線量は下がるの当たり前だが、その分土に浸透している 地面が高くなっている
・放射性プルームが通った高汚染地域 シダ類の成長に異常が見受けられる
・現場作業員 白血病労災認定基準 年5ミリシーベルト
・作業員の被ばく線量 年間50ミリシーベルト 5年間100ミリシーベルト → 緊急事態ということで年間250ミリシーベルト
・一般人の年間被爆上限 年間1ミリシーベルト(目標、理想の状態) → 事故後年間20ミリシーベルト 20ミリシーベルト以下なら避難解除 (復旧途上の特例)
・累積100ミリシーベルトでガン死亡のリスクが0.5%上昇
第九章 構造と抵抗
・水俣病と同じ 最初は隠蔽する バレたらごまかす 責任を逃れられなくなったらできるだけ被害を矮小化する
・東北(地方)差別 産業のない所に迷惑施設を押し付ける お金を落として依存させる
・国家の体制は全く変わらない 国家総動員体制が続いている 3.11にも、1945年8.15にも切断線は無い
・国家にとっては国家が一番大事 国民は国家にとっての資源の一つに過ぎない
・IAEA(国際原子力機関)国際的な原子力マフィア 福島会議
・2012年12月15日 IAEA「福島会議」 謝罪の言葉が一つもない リスクコミュニケーション(安心プロパガンダ)の重視
第十章 喪失
・飯舘村 石材加工会社 ホテル暮らしとアルコール依存
最終章 故郷
・ふるさとは記憶とともにあるので捨てることはできない