神奈川県立図書館主催
ZOOM開催
1.古典的遺産――プラトンとマキャベリ
2.ルソー、M・ヴェーバー、C・シュミットの対照
3.リップマンVSデューイのアクチュアリティ
a.リップマン
・メディアの有意義さと危うさの両義性
・『世論』世論は危ない プラトンの洞窟の比喩を引用
・ステレオタイプによって人々の意識を操作している
・『幻の公衆』 情報格差→適切な政治的判断力を持った公衆などもはや存在しない
・チョムスキーの観客民主主義に通じる
b.デューイ
・『民主主義と教育』民主主義≠多数決主義 民主主義=連帯し合うライフスタイル
・『公衆とその諸問題』 主体的、対話的な深い学び 知識社会化 great society
・その後、大恐慌→ナチズムの台頭
・『ゲッペルスとナチ宣伝戦』原節子 ベルリン五輪
c.現在
・リップマン『公共の哲学』言論の自由→デマゴーグ→世論が容易に操作されてしまう危険
・SNS、フェイクニュース、ポスト・真実
・一方でtwitterでの連帯など
・ジェフ・ジャービス デューイ派 『PUBLIC』 集合知
◆要約:民主主義に否定的=プラトン、マキャベリ、ヴェーバー、シュミット、リップマン 民主主義に肯定的=ルソー、デューイ。ルソーはもっと1000人規模の小さいタウンシップを想定。顔が見える範囲。デューイは教育による知識社会化。マキャベリ、ヴェーバー、シュミットはリアリスト。
◆感想:エリート支配の場合、エリートに徳というものをどうインストールするのか。民衆のためによい政治をするエリートをどうやって作れるのか。民主主義もエリート支配も幻で、結局暴力の秩序しか存在しないようにも思える。