マラカスがもし喋ったら

読書メモ、講演メモ中心の自分用記録。

【映画メモ】青柳拓監督『東京自転車節』(2021)

ポレポレ東中野
・コロナ
甲府 運転代行の仕事なし
奨学金500万
西八代郡市川大門 キックボードで犬の散歩
・ウーバーイーツ
スマホとGoPro
・報酬は週に1度水曜日に振り込まれる
スマホが生命線 スマホの充電が生命線
・アプリの音
・チェーン店 昼すぎはスイーツ 地域の有名店は大人気 東中野ならソナム
・タワマンからみた夜景の綺麗さ
・個室ビデオ金太郎 カレーと牛丼食べ放題
・風俗 水商売が壊滅 風俗嬢の貧困
・自転車のパンク メンテナンス費用がのしかかる→ドコモ・バイクシェア
・交通事故
・クエスト 射幸心を煽る 
・嵐の中でハイになる 意味不明になる 生きてる
・東京76年前は焼け野原 その後「復興」 いまは「システム」に乗っ取られて人間の内面が焼け野原
・不気味な高層ビル群
・みんな孤独 個人を分断するシステム
・五輪でホームレス排除 郊外の施設に収容
・高校の先輩 生徒会長 自分のパッションっていつの間にか大人になると自分で封じ込めてる そして気づかなくなっちゃう 東京来てこのままぼーっと生きても日々過ぎてこのまま死ぬんだろうなーとも思うし でもなんかチャレンジして苦しんで 1日って長かった―とか短かったって感じて死ぬのも、このままぼーっと生きて死ぬことも、何かにチャレンジして苦しんで死ぬこともどっちも選べる
・「新しい日常」をはじめなくてはならない 自分の周りのシステムを掌握すること 振り回されるな 「新しい日常」はすでに始まっている
 
舞台挨拶 監督 音楽秋山周さん プロデューサー 大澤一生 ノンデライコ
・幼馴染
・底辺youtuber youtube的な映画 youtube的なドキュメンタリー
・コロナで仕事もなくなり、みんな自分がどうするか決めなきゃいけない時機が来た 結婚を決断する友人も多かった
・すべてが他人事だと思っていたら 他人事に包囲されて 身動きがとれなくなっていった
・労働の映画 炭坑節
・自分であるとき覚悟して 身体で関わっていくとだんだん自分ごとになってきた
・その上で みんな孤独な自分ごと人生として だからこそ そういう人同士で連帯したい
 
◆感想:ウーバーイーツのことがよくわかって面白かった。コロナ禍の東京のウーバーイーツ配達員という最高の設定で時代を捉えたと思う。たしかに東京は焼け野原に見えた。夜の自転車のシーンは迫力がある。配達してるときにだんだん配達ハイになる雰囲気がよかった。美人の先輩のセリフがよかった。このままぼーっと生きて死ぬこともできるし、一念発起してチャレンジして苦労して死ぬこともできる。大人になると自分のパッションを見失ってしまう。「新しい日常」をこの機に生きること。自分の人生と向き合うことの大切さを感じさせてもらった。
 
パンフレット
・撮影・編集 辻井潔 2013『より道』アイロンビーズクッパ 市川大門町『ひいくんのあるく町』町に流動を生み出す存在
・奥脇嵩大(学芸員) 1895年パリ 初の映画有料上映 『リュミエール工場の出口』
・生きるための労働 手段としての労働は生を分断する 極限までの分業化
・血の通っていないシステム(Uber)と血の通った友人との食卓
谷川雁 全共闘スローガン「 連帯を求めて孤立を恐れず、力及ばずして倒れることを辞さないが、力尽くさずして 挫けることを拒否する」
・「工作者の死体に萌えるもの」大衆と知識人のどちらにもはげしく対立する工作者の生活語
若木康輔 言葉もデフレ化 誰だってアイドル誰だって映画監督 
・明治大正の芸人 免許制 鑑札制度
山本有三路傍の石教養小説
岡村隆史の問題発言「コロナが終息したら絶対面白いことあるんですよ。美人さんがお嬢(風俗嬢)やります。短時間でお金を稼がないと苦しいですから」
・監督は家族にも友人にも愛され過ぎているからリアルではない
松田優作野獣死すべし』 リップ・ヴァン・ウィンクルの話 アメリカ版浦島太郎
 
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