マラカスがもし喋ったら

読書メモ、講演メモ中心の自分用記録。

【授業メモ】「西洋哲学の起源 第08回 帝政ローマ時代の哲学-救済と超越」

放送大学 荻野弘之先生

1.地中海を超えて――ギリシャとローマの交流

・紀元前2世紀 共和制ローマ ポエニ戦争  
アテナイ ミトリダテス戦争 前88年

3.キケロの折衷主義とラテン語訳の創出

4.モラリスト文学の源泉としてのストア哲学――セネカ

・生き方の指針

5.禁欲主義の由来――エピクテトス

・奴隷の子
・人を不安にするものは事柄それ自体ではなく、事柄に関する考えである。
ストア哲学 ストイック 禁欲主義 → キリスト教、仏教 清沢満之

6.自己との対話――哲人皇

マルクス・アウレリウス・アントニヌス『自省録』
帝王学 武士道

7.中期プラトン主義の系譜

8.ユダヤフィロングノーシス主義

・バビロン捕囚 前586-538 ディアスポラ
フィロン 旧約聖書の比喩的解釈 プラトン主義の影響
キリスト教史上最初の異端とされるグノーシス主義も広義のプラトン主義の一変種

9.新プラトン主義の勃興――プロティノスの生涯

・壮大な形而上学

10.発出と回帰の往還――自己の発見

・一者より発出し一者に回帰する 宗教的経験 一瞬の奇跡
ベルクソン 西田幾多郎 「主客未分の純粋経験」「父母未生以前の本来の面目」
アウグスティヌスゲーテへの決定的な影響

11.後期新プラトン主義の展開

アリストテレスの注解、補助線
ピュタゴラス主義 数秘術との合体
・女性哲学者ヒュパテイア
・4世紀移行キリスト教プラトン主義
哲学の舞台キリスト教
 
◆要約:ローマ時代の哲学。ルクレティウスキケロセネカは政治家。ストア哲学。処世術的。マルクス・アウレリウス・アントニヌス『自省録』。
その間もプラトン主義は脈々と受け継がれていく。プロティノスの存在が大きい。一者からの発出と回帰。後期新プラトン主義でとうとうキリスト教と合体。