2021-07-19 【授業メモ】「西洋哲学の起源 第08回 帝政ローマ時代の哲学-救済と超越」 授業メモ 放送大学 荻野弘之先生 1.地中海を超えて――ギリシャとローマの交流 ・紀元前2世紀 共和制ローマ ポエニ戦争 ・アテナイ ミトリダテス戦争 前88年 2.ラテン語叙事詩の自然学――ルクレティウス 3.キケロの折衷主義とラテン語訳の創出 4.モラリスト文学の源泉としてのストア哲学――セネカ ・生き方の指針 5.禁欲主義の由来――エピクテトス ・奴隷の子 ・人を不安にするものは事柄それ自体ではなく、事柄に関する考えである。 ・ストア哲学 ストイック 禁欲主義 → キリスト教、仏教 清沢満之 6.自己との対話――哲人皇帝 ・マルクス・アウレリウス・アントニヌス『自省録』 ・帝王学 武士道 7.中期プラトン主義の系譜 8.ユダヤ人フィロンとグノーシス主義 ・バビロン捕囚 前586-538 ディアスポラ ・フィロン 旧約聖書の比喩的解釈 プラトン主義の影響 ・キリスト教史上最初の異端とされるグノーシス主義も広義のプラトン主義の一変種 9.新プラトン主義の勃興――プロティノスの生涯 ・壮大な形而上学 10.発出と回帰の往還――自己の発見 ・一者より発出し一者に回帰する 宗教的経験 一瞬の奇跡 ・ベルクソン 西田幾多郎 「主客未分の純粋経験」「父母未生以前の本来の面目」 ・アウグスティヌス、ゲーテへの決定的な影響 11.後期新プラトン主義の展開 ・アリストテレスの注解、補助線 ・ピュタゴラス主義 数秘術との合体 ・女性哲学者ヒュパテイア ・4世紀移行キリスト教的プラトン主義 ・哲学の舞台はキリスト教に ◆要約:ローマ時代の哲学。ルクレティウス、キケロ、セネカは政治家。ストア哲学。処世術的。マルクス・アウレリウス・アントニヌス『自省録』。 その間もプラトン主義は脈々と受け継がれていく。プロティノスの存在が大きい。一者からの発出と回帰。後期新プラトン主義でとうとうキリスト教と合体。