マラカスがもし喋ったら

読書メモ、講演メモ中心の自分用記録。

【授業メモ】「西洋哲学の起源 第15回 中世後期の諸思潮」

放送大学 桑原直己先生

1.後期スコラ学の世界

・パリ司教タンピエによるアリストテレス主義に対する禁令 → しかし潮流はどんどん論理的に

1.1.ドゥンス・スコトゥス

・あだ名「精妙博士」

1.1.1.「存在の一義性」―「離接的様態」をめぐる形而上学の拡張
1.1.2.「このもの性」―「個」に対する積極的評価
1.1.3.主意主義

・意志は知性に命ずるのであり、意志は知性の上位

1.2.ウィリアム・オッカム

・事物を説明する上で必要性のない存在を措定してはならない=「オッカムの剃刀

1.2.1.「唯名論」―「個の強調」の徹底
1.2.2.神の絶対的能力―「主意主義」の徹底

・神の絶対的能力、人間も絶対的自由

2.中世後期における神秘思想の展開

2.1.マイスター・エックハルト

神秘主義

2.1.1.存在理解
2.1.2.離脱と「魂の根底における神の子の誕生」

2.2.修道制の枠を超えた霊性運動―ベギンと「新しい敬虔」

ネーデルラント ベギン=半俗修道女
・新しい敬虔=自由な個人の自立的な霊性
・ドイツ人文主義の基盤 ギムナジウム、コレギウム、イエズス会学院の基礎

2.3.ニコラウス・クザーヌス

2.3.1.知ある無知
2.3.2.対立物の一致と幾何学的象徴
2.3.3.神の「展開」としての世界と神の似姿としての人間

 
◆要約:後期スコラ学はさらに論理性(アリストテレス的)を高めていった。スコトゥスは形而上度を高めていき、オッカムは形而上学を解体していった。この先生全く話が頭に入ってこない。つまらない。