マラカスがもし喋ったら

読書メモ、講演メモ中心の自分用記録。

【イベントメモ】「だめ連ナイト ~いまのうちか!? 集まろう、語ろう、人生、運動~」

阿佐ヶ谷ロフトA
【出演者】
神長恒一
ペペ長谷川
菅谷圭祐(生活者・生活事業労働者協同組合
住本麻子(ライター)
司会進行:中垣内麻衣子(編集者・ライター)
 
・1992年神長東武デパート退職
・早稲田ノンセクト
太陽肛門スパパーン花咲政之輔、反天連、秋の嵐、見津毅、川崎哲(ICAN
・だめと思われたくない問題
・だめ連機関紙 特集 仕事と人生 プレッシャーとしての性、結婚、家族
・政治運動じゃなくて生活運動
・1998年早稲田あかねオープン
・2001年 レイブ 野外でトランス 武尊祭(ほたかさい)群馬県利根郡片品村の山奥
・一回り下の世代 素人の乱 フリーター労組 雨宮処凛 アナキズム系 反WTO
・2011原発 二人合宿
・菅谷圭祐 リサイクルショップ共同経営 協同労働
・だめという言葉の問題
精神障害の人とも沢山出会った
・資本主義社会でのだめ 資本主義社会のアンチテーゼ
・資本主義のプレッシャー、競争社会のプレッシャーに適応できない人
・自分を責めちゃう人 孤独
・菅谷 本当にヤバい奴が来る
・あかね 出禁問題 セクハラ 盗難
・パラサイト問題 人間なんて結局、地球にパラサイトしている
田中美津
・沈没家族 共同保育
・こころ系 メンタルヘルス メンヘラ系
・障害者介護=自立生活運動
・独身者でも子供と接する機会をもっと増やした方がいい
・自殺しちゃう人もいっぱいいる
・だめプレッシャーからの解放 資本主義社会からの解放
・運動の敷居を下げること
・運動は面白いから
・問題を自分を高めて解決するのではなく、語り合って解決する
・目立たず運動してる人は本当に尊敬する
・菅谷 承認の問題 自分を卑下する、斜に構えるのではなく、ストレートな承認にもっと目を向けるべき
質疑応答コーナ
・運動の目的とは規範の修正、再規範化ではないか
・競争心に代わる関係性
・だめ連は体温のある交流がよかった。人同士が何を考えているかわからない状態は異常
・お酒意外の楽しみ
・それはマンスプレイニングだ、とか、傷ついた、など気持ちを優先させて、論理を蔑ろにしたことに日本の左翼運動が停滞した原因がある
・時代が進み経済状況が悪くなったことで、結果的に資本主義のプレッシャーは幸か不幸か減少したのではないか。それをよしと捉えるか? → 貧困、深刻な困窮は大問題
・アウトノミアやオペライズモとの関係性
・面白さの価値 だめ連の活動は面白かった
・傷ついたもん勝ちの社会は嫌だよね → 当人がそう言うのは尊重されるべき
・読書会
・ぺぺさん 残りの人生遊び歩くしかない。
 
◆要約:まず、だめ連の概要と歴史の説明があり、その後、それに対して菅谷さんの問題提起があった。菅谷さんの問題提起=「だめ連」という名前に象徴されるように、卑屈になるのではなくて、もっとストレートに自分の能力を伸ばす、お金を稼ぐ、仲間と働くことで承認を得て自己肯定感を高めることが重要ではないか?というもの。それに対してお二人の反論があった。住本さんは、だめ連の障害者介護や共同保育などメンズリブ的な側面について解説と質問をした。
◆感想:社会運動、学生運動に興味があり参加したが、なかなか面白かった。神長さんの問題意識は一貫していると思った。資本主義、競争社会のプレッシャー問題。それに潰されてしまう、真面目な人というか心の弱い人に、だめでもいいんだよとプレッシャーを緩和してあげたい。
ペペさんはもっと共産主義的というか政治的な方向を指向している感じ。
菅谷さんはあかねの日替わり店長時代、想像を超えるだめな人を沢山見てしまったそう。いい経験にはなったが、これでは駄目だと感じたとのこと。もっと前向きに向上していく方向を目指しているそう。
3人とも運動は大変なこともあるけど楽しいということは共通していた。
90年代前半は日本が絶頂だったからこそ、メインストリームに乗れない人には精神的なプレッシャーがきつかったと思う。だからだめ連の活動は時宜を得て価値があった。今は精神的プラス物質的に貧困、困窮が問題になっている。
時代が変われば運動も変わる。諸子百家じゃないけど、多様な運動があればあるほど社会は豊かになると思うので、運動に優劣をつける問題ではないと思った。