マラカスがもし喋ったら

読書メモ、講演メモ中心の自分用記録。

【読書メモ】永江朗『メディア異人列伝』(晶文社 2005年)

目次
まえがき

1993
CHRONICLE 1993
外山恒一
姫野カオルコ SMを書く女子大生作家
バクシーシ山下
玉木正之
中森明夫

1994
CHRONICLE 1994
掛札悠子 「レズビアン」である, ということ
神足裕司 「マル金マルビ
テリー伊藤
石川次郎 木滑良久と『POPEYE』、BRUTUS』、『ターザン』創刊。
西村珠美 阿部薫鈴木いづみ
山下悦子 『マザコン文学論』
清野徹 「ドッキリTV語録」
原一男
大川豊
TAMAYO アメリカでスタンダップコメディ

1995
CHRONICLE 1995
宮嶋茂樹
安原顯 毒舌編集者
三代目魚武濱田成夫
見沢知廉
鴨志田恵一 『ronza』編集長 『糖尿列島』
松岡利康 鹿砦社社長
遠藤誠 永山則夫やオウムの弁護士 法の手続きが大事
鈴木邦男
マッド・アマノ
宮台真司
松田哲夫 筑摩書房『頓知』編集長 考現学 路上観察
梁石日 『月はどっちに出ている』原作
 
1996
CHRONICLE 1996
小嵐九八郎 元活動家 秋田弁を取り入れた小説
山口みずか 風俗嬢ライター
枡野浩一 短歌
三谷幸喜
ヒロミックス
福島瑞穂
藤原新也
宮崎学
 
1997
CHRONICLE 1997
田口トモロヲ
鶴見済
斎藤美奈子
吉田司 ノンフィクション作家 左翼批判
中場利一 『岸和田少年愚連隊
パニョッタ 動燃やオウムサティアン潜入
坪内祐三
与那原恵 ルポライター 沖縄
野村佐紀子 荒木経惟の愛弟子
野沢尚
 
1998
CHRONICLE 1998
阿部和重
久田恵 ノンフィクション作家『繁栄Tokyo裏通り』
藤沢周
西村繁男 週刊少年ジャンプ3代目編集長
本橋信宏 『「全学連」研究』『全裸監督』
近田春夫
岩瀬達哉
松野大介 元ABブラザーズ 反原発
室井佑月
宮崎哲弥
中原昌也 音楽家 映画評論家 小説家
 
1999
CHRONICLE 1999
東浩紀
NAKA雅MURA 脚本家『大怪獣東京に現わる』
北島行徳 障害者プロレス団体「ドッグレッグス」を旗揚げして代表 シナリオライター
松田美智子 松田優作の元妻、ノンフィクションライター
水木しげる
リリー・フランキー
重松清 早稲田文学野性時代編集→ゴーストライター
永沢光雄 『AV女優』
高沢皓司 よど号グループへの取材
中上紀 中上健次の娘 紀行文作家
 
2000
CHRONICLE 2000
松田洋子 褒め殺し漫画家
勝谷誠彦 『週刊文春』など記者
青木理 『日本の公安警察
中村うさぎ ファンタジー作家
田口ランディ 『忘れないよ!ヴェトナム』
大石静 脚本家『ふたりっ子』「ラブストーリーの名手」
魚住昭
森達也
忌野清志郎
黒木昭雄 警察ジャーナリスト 2010年自殺
雨宮処凛
 
2001
CHRONICLE 2001
森巣博 ギャンブラー
李鳳宇 映画プロデューサー
嶽本野ばら 『下妻物語
山形浩生
斎藤貴男
金子勝
ロマンポルシェ。
卯月妙子 ハードAV
中瀬ゆかり 『新潮45』編集長
大塚ひかり 古典エッセイスト
井筒和幸
 
2002
CHRONICLE 2002
小池振一郎 弁護士 代用監獄問題
高橋がなり
倉田真由美 だめんず・うぉ~か~
西村博之
吉田豪
しりあがり寿
重信メイ ジャーナリスト
藤井誠二 少年犯罪問題
田中宇 グローバルニュース
内藤みか 官能小説作家

2003
CHRONICLE 2003
辛酸なめ子
中山清美 『headline today』創刊
小熊英二
桐山桂一 『反逆の獅子』浅原健三
島本慶 風俗ライター“舐達磨親方”
滝本竜彦 引きこもりライトノベル作家
石井政之 ノンフィクション作家 顔に痣
姜尚中
森暢平 新聞記者『天皇家の財布』
徳山喜雄 AERA フォト・ジャーナリスト
田中良紹 「国会TV」
伏見憲明 ゲイ 評論家
 
2004
CHRONICLE 2004
豊崎由美
藤原帰一
大塚将司 『日経新聞の黒い霧』
辺見庸
 
あとがき
・日本社会が糖尿化している
・騙す方も悪いけど騙される方も悪い
・ジャンプの漫画家と編集者の二人三脚体制
戦後民主主義の良質な部分とそうでない部分 クリアカットではない
・普通は98%が正気で、2%が狂っていると考える。ところが、現実には98%が狂う。→バブルのとき
・「四面楚歌。だけどやらなきゃいけない。ジャーナリ ストの使命ですよね。知り得た情報は、社会に出さなきゃならない。問題を闇から闇に葬ってはならない」
・「肩書というのは、一番先に言った者勝ちですから。わかりやすい肩書きがあったほうがいい」


6/1読了
 
◆要約:『噂の真相』内のインタビューコラム12年分。文化人、作家、ジャーナリスト、コラムニストなど。再録拒否:小林よしのり、下田治美(『愛を乞うひと』)、椹木野衣佐川一政赤田祐一(『磯野家の謎』『バトル・ロワイアル』編集者。『Quick Japan』)、みうらじゅん岡田斗司夫山路徹(ジャーナリスト)、酒井冬雪(恋愛・結婚評論家)、浅田次郎町田康松尾スズキ(劇団大人計画)、赤坂真理小谷野敦(文芸評論家)、松沢呉一(エロライター)、宮藤官九郎大塚英志、池本美郎(弁護士)。
◆感想:半分くらいの人を知らなかった。当時の時代の雰囲気を知れる。雑誌文化、雑誌論壇がまだかろうじて残っていた時代。しかし今の出版不況は本当に深刻だと思う。若い人は雑誌も本も読まない。いま「文化人」で食える人はほとんどいない印象。いまはyoutuber、配信者の時代か。