マラカスがもし喋ったら

読書メモ、講演メモ中心の自分用記録。

【映画メモ】前田陽一監督『喜劇 家族同盟』(1983年 松竹)

@シネマ・ジャック&ベティ
中島丈博前田陽一共同脚本
 
佐野亨さんトーク
・タウン誌『浜っ子』前田監督の連載 かつての横浜にはまだ東京に対する反骨精神があった
中村川 港の沖に錨を下ろす外国船の貨物を荷揚げする仕事を担う船上生活者
首都高速神奈川3号狩場線
・1983年2月5日から2月10日にかけて 横浜浮浪者襲撃殺人事件
篠田正浩監督『涙を、獅子のたて髪に』港湾労働者
・絶対に文芸路線にいかないで、大衆映画の力を信じること
 
◆感想:
とても面白かった。40年前の横浜。自分が知ってる景色もあるし、知らないもっと猥雑で活気があった横浜もある。
中村川に半分高速がかかってしまった後。
この頃が分水嶺か。ジェントリフィケーション。港湾労働の機械化も重なったと思う。
横浜浮浪者襲撃殺人事件という衝撃。人の心のニュータウン化、潔癖化。
 
役者がみな上手くて面白い。中原理恵が美人。打越の坂の上の家。
家族とは何か?やっぱり家族に幸せがある。食卓に。これは刷り込まれたものなのか?サザエさん効果か。
横浜大空襲。死者1万人。
川谷拓三の演技が涙を誘う。
生みの親より育ての親。
核家族化はよくない。