マラカスがもし喋ったら

読書メモ、講演メモ中心の自分用記録。

2024-01-01から1年間の記事一覧

【読書メモ】小笠原和彦『東電被曝 二〇二〇・黙示録』(風媒社 2020年7月)

東電被曝 二〇二〇・黙示録作者:小笠原和彦風媒社Amazon目次 第1章 東葛地域からの報告 ホットスポットに甲状腺がんの子どもが3人 公園内の線量を測定する 被曝の問題は、みんなの問題 自治を問う 第2章 飯舘村からの報告(その一) 写真家、安齋徹71歳 次…

【読書メモ】山岡淳一郎『原発と権力――戦後から辿る支配者の系譜』(ちくま新書 2011年9月)

原発と権力: 戦後から辿る支配者の系譜 (ちくま新書 923)作者:山岡 淳一郎筑摩書房Amazon目次 はじめに 第1章 「再軍備」が押しあけた原子力の扉 すべては逆コースから始まった 巣鴨プリズンで読んだ英字紙 戦時下の日本での原子力研究 科学者の研究への知…

【読書メモ】高木仁三郎、渡辺美紀子『新装版 食卓にあがった放射能』(七つ森書館 2011年4月)

食卓にあがった放射能作者:高木 仁三郎,渡辺 美紀子七つ森書館Amazon初版は『食卓にあがった死の灰』(講談社現代新書 1990年)目次 新装版へのまえがき 渡辺美紀子 まえがき 高木仁三郎 1 食品の放射能汚染とは 1 汚染食品の衝撃 2 放射線と放射能 3 放…

【読書メモ】2024年に読んで面白かった本ランキング

1位 榊原崇仁『福島が沈黙した日 原発事故と甲状腺被ばく』(集英社新書 2021年) 2位 広瀬隆『億万長者はハリウッドを殺す 上・下』(講談社文庫 1989年) 3位 池上彰、佐藤優『黎明 日本左翼史 左派の誕生と弾圧・転向 1867-1945』(講談社現代新書 2023年…

【読書メモ】坂口恭平『お金の学校』(晶文社 2021年)

お金の学校作者:坂口恭平晶文社Amazon【目次】 1:オリエンテ―ション 2:入学金について 3:まずは企画書を書く 4:お金とは時間である 5:僕の印税についての楽しい話 6:経済=「大丈夫、きっとうまくいくよ」と自分に声をかけること 7:頭の中(お花)畑だよねあん…

【読書メモ】中川保雄『増補 放射線被曝の歴史 アメリカ原爆開発から福島原発事故まで』(明石書店 2011年)

増補 放射線被曝の歴史―アメリカ原爆開発から福島原発事故まで―作者:中川 保雄明石書店Amazon初版は1991年刊行。 目次 1 放射線被害の歴史から未来への教訓を――序にかえて 2 アメリカの原爆開発と放射線被曝問題 全米放射線防護委員会の誕生 マンハッタン計…

【読書メモ】磯部涼『令和元年のテロリズム』(新潮文庫 2024年)

令和元年のテロリズム (新潮文庫 い 139-2)作者:磯部 涼新潮社Amazon 追章 令和3年と4年のテロリズム ・令和4年(2022年)7月8日、金曜日、午前11時半過ぎ 近鉄大和西大寺駅北口前 ・参議院選挙投票日2日前 佐藤啓候補(元総務官僚)の応援演説 ・安倍晋三 2…

【街歩き】浄瀧寺、権現山城趾

【映画メモ】フレデリック・ワイズマン監督『ボストン市庁舎』(2020年)

@横浜シネマリン 特集上映『フレデリック・ワイズマン傑作選<変容するアメリカ>』・ワイズマン監督ボストン出身 弁護士→法学研究者→映画監督 ・マーティン・ジョセフ・ウォルシュ市長 1967年生まれ 労働組合役員→1997年マサチューセッツ州議会議員→2013年…

【街歩き】三春台→霞ヶ丘→野毛山

【映画メモ】フレデリック・ワイズマン監督『大学ーAt Berkeley』(2013年)

@横浜シネマリン ・世界屈指の名門公立大学カリフォルニア大学バークレー校の2010年秋学期 ・バークレーの地名は19世紀半ばに新たに町が建設された際、『視角新論』などで知られるアイルランドの哲学者ジョージ・バークリーにちなんで命名されている。 ・202…

【読書メモ】坂口恭平(著)、道草晴子(イラスト)『生きのびるための事務』(マガジンハウス 2024年)

生きのびるための事務作者:坂口恭平マガジンハウスAmazon目次 はじめに ジムとの出会い 第1講 事務は『量』を整える 第2講 現実をノートに描く 第3講 未来の現実をノートに描く 第4講 事務の世界には失敗がありません 第5講 毎日楽しく続けられる事務的…

【映画メモ】土井敏邦監督『ガザからの報告』(2024年)

@新宿K's cinema 第一部「ある家族の25年」 ・ガザ最大の難民キャンプ「ジャバリア」 人口(難民)11万6000人以上 ・エルアクラ家 ・北側エレズ国境検問所 叔父はイスラエルのスーパの精肉の仕事 ・1993年9月「オスロ合意」1.イスラエルを国家として、PLOを…

【映画メモ】トリン・T・ミンハ監督『ホワット・アバウト・チャイナ?』(2022年)

@新宿K's cinema ドキュメンタリー・ドリーム・ショー山形in東京2024 ◆要約:中国南東部で1993、94年に撮影されたHi8ビデオ映像が、30年後の今日、作家自らの手で新たに組み直された。客家はっかの伝統的な円形集合住宅をイメージの中心に置き、さらに古代の…

【講演メモ】福島原発かながわ訴訟を支援する会第11回通常総会&映画『決断』上映会+シンポジウム

通常総会 ・議案1-5号の決議 シンポジウム―被害者を切り捨て原発への大回帰が新たな国策として進む中、福島原発事故の原点を振り返る― 《登壇者》 福島敦子(京都訴訟原告団共同代表、「決断」証言者) 村田弘(福島原発かながわ訴訟原告団団長) 水地啓子(…

【映画メモ】安孫子亘監督『決断 運命を変えた3.11母子避難』(ミルフィルム 2024年)

@かながわ県民センター2階ホール ふくかな総会後上映会・①稲守家 郡山→北海道江別市 夫の理解 札幌のベッドタウン 綺麗な場所 男の子3人 何より子どもの健康 稲守耕司 市会議員 猪股美香市会議員 ・②鈴木家 郡山→北海道東川町 夫は仕事と住宅ローンと両親の…

【映画メモ】スティーヴン・スピルバーグ監督『プライベート・ライアン』(1998年)

@TOHOシネマズ 上大岡 午前10時の映画祭・ノルマンディー米軍英霊墓地 フランス コルヴィル・シュル・メール ・ナイランド兄弟の実話 ・ソウル・サバイバー・ポリシー(「生存者のための特別分離政策」) ある兵士が軍務により家族の他のメンバーを失った場…

【読書メモ】『なぜ福島の甲状腺がんは増え続けるのか?UNSCEAR報告書の問題点と被ばくの深刻な現実』(耕文社 2024年3月)

なぜ福島の甲状腺がんは増え続けるのか?: UNSCEAR報告書の問題点と被ばくの深刻な現実耕文社Amazon福島原発事故による甲状腺被ばくの真相を明らかにする会著目次 まえがき 第Ⅰ部 福島原発事故による被ばくと甲状腺がん 1 福島原発事故による被ばくに関するUN…

【読書メモ】『科学』2022年4月号【特集】原発事故と小児甲状腺がん(岩波書店)

科学 2022年4月号岩波書店Amazon目次 [巻頭エッセイ]患者の発生こそ社会が向き合うべき現実である 津田敏秀 【特集】原発事故と小児甲状腺がん 福島原発事故と小児甲状腺がんとの因果関係について 津田敏秀 医学における因果関係の推論 がん原因判明の十分条…

【読書メモ】榊原崇仁『福島が沈黙した日 原発事故と甲状腺被ばく』(集英社新書 2021年)

福島が沈黙した日 原発事故と甲状腺被ばく (集英社新書)作者:榊原 崇仁集英社Amazon目次 はじめに 第一章 100ミリシーベルトの少女 埋もれてきた計算 特別な数字 徳島大学 始まりは「大丈夫な値か」 「内部被ばくの公算大」 放医研の反応は鈍く 「数字間違い…

【傍聴メモ】「311子ども甲状腺がん裁判 第11回口頭弁論」@東京地方裁判所

記憶を元に書いているので、間違いもあると思います。正確には裁判記録に当たって下さい。 目次 1.原告1本人陳述 原告1が被ばくし、甲状腺がんに罹患した経緯 2.潜在がん論批判 田辺保雄弁護士 3.UNSCEAR2020/2021報告書(被ばく線量)批判 只野靖弁護士 …

【読書メモ】NHKメルトダウン取材班『福島第一原発事故の「真実」』(講談社 2021年2月)

福島第一原発事故の「真実」作者:NHKメルトダウン取材班講談社Amazon目次 プロローグ 第1部 ドキュメント 福島第一原発事故 第1章 想定外の全電源喪失 第2章 運命のイソコン 第3章 決死隊のベント 第4章 ノーマークの水素爆発 第5章 3号機 水素爆発の恐怖 第…

【読書メモ】片山夏子『ふくしま原発作業員日誌 イチエフの真実、9年間の記録』(朝日新聞出版 2020年2月)

ふくしま原発作業員日誌 イチエフの真実、9年間の記録作者:片山夏子朝日新聞出版Amazon目次 福島第一原子力発電所 構内図 原子炉+タービン建屋図 汚染水をめぐる構図 序章 1章 原発作業員になった理由----2011年 2章 作業員の被ばく隠し----2012年 3章 途方…

【読書メモ】「週刊金曜日」2016年9月9日第1103号「特集:甲状腺がんを追え!東京電力福島原発公害」

週刊金曜日 2016年 9/9 号 [雑誌]金曜日Amazon 特集:甲状腺がんを追え!東京電力福島原発公害 県民健康調査の"縮小"議論に、患者会が「待った」 藍原寛子 「世界社会フォーラム・モントリオール」で福島の現状を報告 長谷川澄 異常な多発は放射線の影響を否…

【読書メモ】セネカ著、中澤務訳『人生の短さについて 他2篇』(光文社古典新訳文庫 2017年)

人生の短さについて 他2篇 (光文社古典新訳文庫)作者:セネカ光文社Amazon・ルキウス・アンナエウス・セネカ(紀元前1年頃 - 65年4月) ■真の閑暇は、過去の哲人に学び、英知を求める生活の中にある ・すべての人間の中で、閑暇な人といえるのは、英知を手に…

【読書メモ】study2007『見捨てられた初期被曝』(岩波科学ライブラリー 2015年6月)

見捨てられた初期被曝 (岩波科学ライブラリー)作者:study2007岩波書店Amazon目次 まえがき はじめに――なされなかったこと,なされるべきこと 第1章 見捨てられた初期被ばく 限られた直接測定 機能しなかった環境測定 1桁もゆるめられた身体除染基…

【読書メモ】日野行介『福島原発事故 県民健康管理調査の闇』(岩波新書 2013年9月)

福島原発事故 県民健康管理調査の闇 (岩波新書)作者:日野 行介岩波書店Amazon目次 プロローグ 低線量被曝と健康被害 県民健康管理調査と秘密会 本書で明らかにすること 1 取材開始 端緒 情報公開請求 「不安をあおる」 「放医研はふくろ叩き」 不可解な福島…

【読書メモ】菅谷昭『原発事故と甲状腺がん』(幻冬舎ルネッサンス新書 2013年)

原発事故と甲状腺がん (幻冬舎ルネッサンス新書 す 2-1)作者:菅谷 昭幻冬舎ルネッサンスAmazon著者 菅谷昭(すげのやあきら):1943年、長野県千曲市生まれ。1968年、信州大学医学部卒業後、聖路加国際病院にて外科研修。1971年、信州大学医学部第2外科学教…

【読書メモ】噂の真相7月別冊「日本の文化人」(噂の真相 1998年)

日本の文化人 噂の眞相 7月別冊噂の眞相Amazon目次 日本をダメにするタレント文化人を斬る! ●佐高信vs田中康夫 日本の文化人はなぜダメになったのか! ・文化人やマスコミ人が取り込まれるケースとして、ひとつに政府の審議会入りの問題がある ・マスコミは…

【街歩き】麹町→浅草→山谷→曳舟