マラカスがもし喋ったら

読書メモ、講演メモ中心の自分用記録。

映画メモ

【映画メモ】若松孝二監督『天使の恍惚』(若松プロダクション、日本アート・シアター・ギルド 1972年)

@横浜シネマリン ・四季協会 フランス二月革命前後にブランキが組織した革命集団 ・武器の調達 ・内ゲバ ・党 規律 ・共産主義と無政府主義の対立 ・ピース缶爆弾 ただ破壊すること ・「自分の身体を張って闘えるヤツ、本気で孤立できるヤツ、個的な闘いを個…

【映画メモ】若松孝二、足立正生監督『赤軍-PFLP 世界戦争宣言』(若松プロダクション 1971年)

@横浜シネマリン ・帝国プロパガンダに対抗するための武力誇示 ・空気は現前性(いま目の前にあること)によって変わる ・PFLP=パレスチナ解放人民戦線(Popular Front for the Liberation of Palestine) ・1953年 ジョージ・ハバシュが設立 パレスチナ解…

【読書メモ】井上淳一監督『青春ジャック 止められるか、俺たちを2』(若松プロダクション 2024年)

@横浜シネマリン ・シネマスコーレ 1983年開業 51席 風俗ビル 支配人木全純治さん ・弟子入り ・河合塾 全共闘 ・80年代 歴史の終わり 終わらない日常 撮るべきものがない 怒りがない時代 ・大林宣彦 青春映画 ・革命と日常との折り合い ・映画の力、ミニシ…

【映画メモ】「第15回 座・高円寺ドキュメンタリーフェスティバル」コンペティション部門5作品

目次 1.藤川佳三監督『風に立つ愛子さん』 2.武内剛監督『パドレプロジェクト』 3.上田大輔ディレクター『引き裂かれる家族 検証・揺さぶられっ子症候群』 4.山本妙ディレクター『解けよ、“美”の呪い』 5.藤野知明監督『どうすればよかったか?』 入賞…

【映画メモ】森崎東監督『野良犬』(1973年 松竹)

@シネマ・ジャック&ベティ <ディープヨコハマを映画とあるく vol.3> 佐野亨さんアフタートーク・森崎東 喜劇、怒劇 ・虐げられた人々の物語 ・1972年5月15日 沖縄本土復帰 ・鶴見、リトル沖縄 京浜工業地帯 ・黒澤明『野良犬』=ドストエフスキー『罪と罰…

【映画メモ】ガリー・キーン、アンドリュー・マコーネル監督『ガザ 素顔の日常』(アイルランド・カナダ・ドイツ 2019年)

@横浜シネマリン こちらのサイトが詳しい ccp-ngo.jp 以下引用。 ――――――――――――――――――― ・1967年、イスラエルとアラブ連合(エジプト・シリア)の間で第三次中東戦争 ガザはイスラエルの軍事占領下に置かれる ・1987年、パレスチナ人の不満が一挙に爆発し、 …

【映画メモ】マチュー・カソヴィッツ監督『憎しみ』(1995年 フランス)

憎しみ [DVD]ヴァンサン・カッセルAmazon・パリ北西 シャントルー= レ= ヴィーニュ 郊外(バンリュー) ・ヴィンツ(ユダヤ人)、サイード(アラブ系)、ユベール(黒人ボクサー) ・1993年マコメ・ンボウォレ殺害事件 ・ドラッグ ・屋上のシーン ・トイレのシー…

【映画メモ】ラジ・リ監督『レ・ミゼラブル』(2019年 フランス)

レ・ミゼラブル(2019)(字幕版)ダミアン・ボナールAmazon・ラジ・リ 3歳の頃マリからモンフェルメイユへ来た移民。1995年(17歳)、幼少期からの友人であるキム・シャピロンとロマン・ガヴラスが起こしたアーティスト集団Kourtrajméのメンバーとして…

【映画メモ】森達也監督『福田村事件』@横浜シネマリン

・1775年(安永4年)アメリカ独立革命 ・1789年(寛政元年)フランス革命 ・1848年(嘉永元年)フランス2月革命 諸国民の春 ・1867年(慶応3年)11月9日 大政奉還 ・1882年(明治15年)1月4日 軍人勅諭下賜 ・1889年(明治22年)大日本帝国憲法発布 翌年教育…

【映画メモ】ジャック・ロジエ監督『メーヌ・オセアン』(1986年)@ユーロスペース

特集上映「みんなのジャック・ロジエ」 1926年11月10日パリ―2023年6月2日テウル=シュル=メール。享年96歳。 ・パリ→アンジェ→ユー島 ・切符騒動→裁判→古い洋館→また列車で再会→簡素な喫茶店→ユー島→ル・ガレックは船を乗り継いでナント ◆感想:めちゃくち…

【映画メモ】長崎俊一監督『ロマンス』(1996年 オフィス・シロウズ)@国立映画アーカイブ

国立映画アーカイブ 逝ける映画人を偲んで 2021-2022 佐々木史朗プロデューサー 2022年4月18日肺がんで死去 上映前監督挨拶 ・佐々木Pの運転する車でロケハン、ドライブ 本編 ・市役所 宅地開発 情報を入手し先回りして地上げ ・市担当者を肉弾接待して情報…

【映画メモ】大島渚監督『東京战争戦後秘話』『新宿泥棒日記』、実相寺昭雄監督『宵闇せまれば』

没後10年 映画監督 大島渚@国立映画アーカイブ 1.『東京战争戦後秘話』(1970 ATG) 2.『新宿泥棒日記』(1969 創造社) 3.『宵闇せまれば』(1969 プロダクション断層) 感想 1.『東京战争戦後秘話』(1970 ATG) ・都立竹早高校の映研「グループ・ポジ…

【映画メモ】第4回大島渚賞 記念上映会 山﨑樹一郎監督『やまぶき』(2022)& NNNドキュメント'14 「反骨のドキュメンタリスト 大島渚『忘れられた皇軍』という衝撃」(2014)

目次 1.山﨑樹一郎監督『やまぶき』(2022) 2. NNNドキュメント'14 「反骨のドキュメンタリスト 大島渚『忘れられた皇軍』という衝撃」(2014) 3.トークショー 山﨑樹一郎監督×小田香監督×藤元明緒監督 MC:荒木啓子(PFFディレクター) 冊子 Memories of…

【映画メモ】前田陽一監督『喜劇 家族同盟』(1983年 松竹)

@シネマ・ジャック&ベティ 中島丈博、前田陽一共同脚本 佐野亨さんトーク ・タウン誌『浜っ子』前田監督の連載 かつての横浜にはまだ東京に対する反骨精神があった ・中村川 港の沖に錨を下ろす外国船の貨物を荷揚げする仕事を担う船上生活者 ・首都高速神奈…

【映画メモ】横山翔一監督『グッドバイ、バッドマガジンズ』(2020年 ふくよか舎)

@キネカ大森 配給:日活 ・2000年代の初め頃からコンビニの成人雑誌に「テープ」 ・2019年8月末コンビニから成人誌を撤去 ・→ゴシップ記事がメインのソフト成人誌へ◆感想: エロ本文化に興味があったので観た。 主演の杏花が色っぽい。 エロ本編集部の雰囲気…

【映画メモ】井上梅次監督『ニコヨン物語』(日活 1956年)

@シネマヴェーラ渋谷 ・原作:須田寅夫 脚本:川内康範、井上梅次 ・敗戦後4年。東京の失業対策による日給240円の日雇い労働者 ・一泊60円のドヤ『希望館』 ・ニコヨン=昭和24年(1949年)の失業対策法の施行当初、公共職業安定所の斡旋で働いた労働者の日…

【映画メモ】足立正生監督『REVOLUTION+1』(2022年)

@シネマ・ジャック&ベティ ・山上徹也父 大阪の名門府立天王寺高校→京大工学部→東京に本社のある建設コンサルタント会社の大阪支店→結婚を気に義父の建設会社に転職。トンネル工事の現場監督 ・1980年、次男として山上徹也が生まれる ・1984年、父がマンショ…

【映画メモ】ダヴィッド・デュフレーヌ監督『暴力をめぐる対話』(2020年)

@シネマ・ジャック&ベティ ・原題『Un pays qui se tient sage(聞き分けの良い国)』英題『暴力のモノポリー(独占)』 ・国家による目に見えない暴力 増税 富者への優遇 さまざまな規制 マスコミ 嘘 ・ジュネの暴力の話 アスファルトを突き破る植物、卵の…

【イベントメモ】「スナック社会科横浜映画祭」@NAKED LOFT YOKOHAMA

企画:サトマキ 企画協力:春日そら 第一部『不安の正体 精神障害者グループホームと地域』上映&トーク【出演】飯田基晴監督、佐々木健 ・精神障害者グループホーム 施設コンフリクト。 ・宮崎勤事件、酒鬼薔薇事件などの特異事例が大きく報道されることの影…

【映画メモ】『ニッポン無責任時代』『クレージー黄金作戦』『無法松の一生』

@国立映画アーカイブ 古澤憲吾監督『ニッポン無責任時代』(1962年) ・労働組合 ・お座敷接待、ゴルフ接待 ・ビールとピーナツ 坪島孝監督『クレージー黄金作戦』(1967年) ・屎尿投棄船 稲垣浩監督『無法松の一生』(1958年) ・福岡県小倉 人力俥夫 ・青…

【映画メモ】『太平洋奇跡の作戦 キスカ』『日本のいちばん長い日』

@国立映画アーカイブ 丸山誠治監督『太平洋奇跡の作戦 キスカ』(1965年 東宝) ・1943年7月29日キスカ島撤退作戦 木村昌福少将 河瀬四郎第五艦隊司令長官 5000人救出 ・幌筵(パラムシル)千島列島最北端 岡本喜八監督『日本のいちばん長い日』(1967年 東…

【映画メモ】『MONOS 猿と呼ばれし者たち』『MEMORIA メモリア』

@池袋新文芸坐 アレハンドロ・ランデス監督『MONOS 猿と呼ばれし者たち』(2019年) ・ゲリラ組織「コロンビア革命軍」(FARC)50年続いた内戦 2016年和平合意 ・人質の身代金がビジネス あとは麻薬 ・メッセンジャー役本物 ・ウィリアム・ゴールディング『…

【読書メモ】「実録・連合赤軍」編集委員会+掛川正幸編集『若松孝二 実録・連合赤軍 あさま山荘への道程』(朝日新聞社 2008年)

若松孝二 実録・連合赤軍 あさま山荘への道程朝日新聞社Amazon映画の公式ガイドブック。 目次 坂東國男宛書簡 元・連合赤軍中央委員 故・森恒夫 獄中からの手紙 元・連合赤軍中央委員 吉野雅邦から菟田高城へ 短歌 常しへの道 元・連合赤軍中央委員 坂口弘 …

【映画メモ】若松孝二監督『実録・連合赤軍 あさま山荘への道程』(2007年)

@早稲田松竹 ◆感想:5年ぶりくらい2回目。スクリーンでは初。 やはり凄い映画だった。 「政治の季節」。後にも先にも無い時代だったように思う。 運動の盛り上がりは凄かったけど、だんだんしぼんでいった。 社会が「豊か」になっていって、革命の必要がな…

【映画メモ】日大全共闘映画班製作『日大闘争』(1968年)『続日大斗争』(1969年)

発掘された映画たち2022@国立映画アーカイブ◆感想:とても迫力があり面白かった。 日大の酷さ。右翼、機動隊、体育会系の学生を動員。 先に暴力を使用したのは日大の方。それに対抗する、正当防衛のための暴力(ゲバ棒、ヘルメット、投石)。 バリケード、解…

【映画メモ】若松孝二監督『新宿マッド』(1970年)

@シネマヴェーラ渋谷 ◆感想:なかなか面白かった。 70年の新宿の風景。 70年というところがこの映画のみそだと思う。 60年代とは何だったのか?熱狂が過ぎ去ったあとの寂しさ。 フーテンの部屋の感じなど生態が少しわかって面白かった。 フーテンに、本当に…

【映画メモ】佐向大監督『夜を走る』(2022年)

@テアトル新宿 ◆感想:自分には合わなかった。 『サウダーヂ』と比べるコメントもあったが、自分からするとリアリティが全く違う。 要するに、「この世界は狂っている」ということを言いたい映画なのかなと理解したが、 リアリティがなさすぎて、主張が響か…

【映画メモ】チャールズ・バーネット監督『キラー・オブ・シープ』(1977)、『マイ・ブラザーズ・ウェディング』(1983)

@渋谷ユーロライブ アメリカ黒人公民権運動の歴史 ・1865年南北戦争終結 奴隷解放宣言 ・1883年最高裁判決「修正第14条は私人による差別には当てはまらない」 実質的に無効化 ・ジム・クロウ法=人種分離法 KKKの攻撃 ・NAACPの奮闘 2つの大戦への貢献と続く…

【映画メモ】ギンツ・ジルバロディス監督『Away』、堀貴秀監督『JUNK HEAD』

池袋 新文芸坐◆感想: 『Away』は面白かった。絵が綺麗。 世界観はけものフレンズっぽいと思った。 鳥がかわいい。 『JUNK HEAD』は残念ながら面白くなかった。 一人で作ったのは凄いということは十分にわかるが、 プロセス抜きに作品単体で見て、何の思想性…

【映画メモ】空族『サウダーヂ デジタルリマスター版』

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