マラカスがもし喋ったら

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【映画メモ】フレデリック・ワイズマン監督『ボストン市庁舎』(2020年)

@横浜シネマリン 特集上映『フレデリック・ワイズマン傑作選<変容するアメリカ>』

・ワイズマン監督ボストン出身 弁護士→法学研究者→映画監督
・マーティン・ジョセフ・ウォルシュ市長 1967年生まれ 労働組合役員→1997年マサチューセッツ州議会議員→2013年ボストン市長、2017年に再選→2021年アメリカ合衆国労働長官→2023年全米ホッケーリーグ選手協会の事務局長 アイルランド系移民2世 小児癌サバイバー アルコール依存症
マサチューセッツ州ボストン 人口66万人
・1773年ボストン茶会事件 イギリスの支配に対する反乱
・1955年ローザ・パークス事件 アラバマ州モンゴメリーで公営バスの運転手の命令に背いて白人に席を譲るのを拒み、ジム・クロウ法違反の容疑で逮捕される。
・1974年強制バス通学をめぐる対立 
・ボストン 強市長(Strong Mayor)制/弱市長(Weak Mayor)制
・人種構成 47%が非白人
・2004年、マサチューセッツ州米国で初めて同性婚合法化
・2018年レッドソックス優勝パレード 建設許可 ホームレス対策 ゴミ回収 障がい者委員会 ナースのデモ 退役軍人と戦没者の日 道路の舗装 フードバンク 博物館 動物保護センター 障がい者福祉工場パーティー 駐車違反対応 交通管理センター ネズミ駆除 
・銃規制早期実現を求める
大麻ショップの出店申請に関する意見交換会 中国系企業
・NAACP(National Association for the Advancement of Colored People、全米有色人種地位向上協議会)との話し合い
・2019年の施政方針演説 アメリカ国歌の美しさ
・ラスト電話窓口
 
◆要約:ボストン市の日常業務。マーティン・ウォルシュ市長が忙しく各地を走り回り、スピーチする。人種差別、格差是正の問題が多い。
◆感想:この映画は言及されることが多くて(田中康夫など)観たかった。
ちょうどタイムリーなときに観てしまったなという印象。
この超「リベラル」な姿勢が否定されてしまったのがまたもや今回のアメリカ大統領選だったのかなと。
多様性、マイノリティ、弱者救済。
マイノリティは救済して、じゃあ白人の中間層はどうなんだと。都会はいいけど田舎はどうなるんだと。
マサチューセッツ州は今回もハリスが圧勝だったが、
この上から目線的な、エリート主義、知性主義、リベラル的パターナリズムアメリカ全体では嫌われたように思う。
市の日常業務を淡々と見せる映画で面白かったが、ワイズマンに代表される、アメリカ高学歴リベラルエリート支配が嫌われる感じもなんとなく思った。
自分たちは教養があり、無教養の弱者を助けてあげよう、みたいな態度に反発を覚えるという。
トランプやヴァンスやイーロン・マスクが善政を敷くとは思わないけど、アメリカの反知性主義の伝統と多様化のスピードの速さについていけなかった中間層が民主党に待ったをかけたように思った。