マラカスがもし喋ったら

読書メモ、講演メモ中心の自分用記録。

【読書メモ】大崎善生『赦す人 団鬼六伝』(新潮社 2015年)

直木三十五、京都、富岡
大正ロマン
国木田アコ
1945年 
3.10 東京大空襲
3.17 硫黄島玉砕
4月 沖縄上陸作戦(15万人)
4.28 ムッソリーニ死去
4.30 ヒトラー&エヴァ・ブラウン死去
8.6 広島(14万人)
8.9 長崎(7万人)
8.15 玉音放送
日本255.6万人 世界3000万人
人類史上最大の悲劇?
反米→親米 180度 軍国少年(昭和一桁)は?
文化住宅
カストリのエロ冊子が飛ぶように売れた。
「人生は甘くないのでなく、甘いものと考えろ」
人生はすべて勝負事
デカダン 一発当てる
関西学院大学 ヴォーリズ 近江兄弟社
南口繁一
藤原義江 宮下あき
「ただ遊べ、帰らぬ道は誰も同じ」
建築(空間)の力。壮大な空間に身を置く。
岡本綺堂。半七捕物帳。
大衆的面白さへの信頼
高島忠夫奇譚クラブ
新世界 三桂クラブ
千日前 宗右衛門町
78歳
閑吟集 「一期は夢よ」
英雄でもないくせに激しく色を好み
ついに生糸相場をやった
所詮すべては戯れの道
「小豆やあ、小豆を買いやあ」
梶山季之 赤いダイヤ 小豆相場
>>この資本主義状況を脱構築して、笑いに変える<<
>>先崎、ギャンブル<<
人工透析はフルマラソン疲労
ブルーコーツ 三代子
24 上京。
昭和30年
猥雑本追放
売春等処罰法案
石原慎太郎 「太陽の季節
神経衰弱 ヒステリー → ノイローゼ
「安定化の兆しを見せはじめている世相と、内面に抱えるどうしようもない戦争による傷痕、それがうまく調和せずに苦しんでいる人間が大勢いた。」
「浪速に死す」400字x83枚。
半七捕物帳と井原西鶴
永井荷風船橋聖一、久保田万太郎花柳界
京橋木挽町 文藝春秋クラブ
京都 花園 妙心寺
「大穴」
小説なんて所詮そんなもので、何が当たるか何が正解かなんて誰にも解らないのだ。
大儲けは大損のはじまり
新橋駅東側 国際マーケット街 「ミヨ」
28歳
松竹 高橋貞二
将棋は自分の護り神
29歳 何をすればいいのかわからない
花と蛇
31歳 三崎へ
百軒酒場 黒船
鮪 鯨
「作者自らが、作り上げた妄想の中にドップリと浸りこみ、その桃源郷の中で、興奮の言葉を、恥じることなく書き綴れ」
欲望でなく希望の言葉
孤独や絶望を突き詰められなかった 
結婚 両親と妹だけ
小泉又次郎 鳶職人の親方であり、
全身に刺青を彫っていた。
の一番番頭 板倉虎次郎
城ヶ島
団令子
荒波を見て育つ日常 風土が人を作る
睦月影郎
「分かりやすさ」
「真面目なことをやりながら、不真面目なことをやるのが人生一番楽しい」
三崎中学
「悪銭身につかず」「棚ぼた銭も身につかず」だから固定資産に投資
34歳 再上京
観潮荘 三浦温泉
ヒッチコック劇場
たこ八郎
由利徹
どんな人をも決してみくびらない
「常に観察し深く洞察する」
>>自分が駄目になったのは、中学の時カツアゲに遭い、人の目を見なく、合わせなくなったから。そして観察力が衰え、洞察力が衰えた。魂を守るためには、そいつを殺してでも拒否するべきだった。<<
いわゆる悪人も善人もなく、すべては自分の価値観の中で決める。決して自分からは別れない。楽しく付き合い、酒を飲み、ともに遊ぶ。そしてほとんどのことを赦す。
常に遊び相手を探しているのである。
遊び相手を探す少年と同じ目線なのだ。
真鶴 35歳
落ち目のときは人目につかんほうがいい
3.12 石和温泉
谷ナオミ
ミリオン
ゴールデン街「前田」区役所通り「小茶」
徹底した快楽主義気質
>>雑誌を発行すれば自然に運命共同体ともいえる仲間。俺もおもちゃメーカに就職するか。<<
41歳 SMキング
渋谷 道玄坂 三信マンション
目黒 中原
"差し入れ"
「真面目くさっていたって仕方ない」
鬼プロ ずっこけパーティー
1985 たこ死去
渥美清
「渥美は映画の寅さんとまったく同じような口調で、一人一人の苦労話などを聞きながら、最後は決まって人情話で皆の目を赤く潤ませた」
立川談志
東てる美
25歳の頃、安紀子は激しい恋に落ちる
20歳も年上の外資系企業の幹部社員で、優しさと強さを兼ね備えた男だった。
都築響一「演歌よ今夜も有難う」
世田谷区奥沢
子は鎹
横浜桜木町 メリヤス工場
1987 鬼六御殿完成 56歳
1981 信行没 脳腫瘍 74歳

大崎善生 30歳そこそこ 将棋世界編集長
中世のヨーロッパの芸術 パトロン
1992 小池死去
1994 将棋ジャーナル廃刊
途中で、どうして「ジャーナル」はあかんかったかと聞かれたので、誰がどうやってもあれは無理だったと思いますとこれは本音を言うと「そうですか、そうですか」と鬼六は涙ぐむのである。
「大崎さんでも無理ですか」と言うので「もちろんです」と答えた。
すると「お銚子三本」と鬼六は叫び、二人で酌をしあったのだった。
「六冠王とは一種のつらい人生」
1996 御殿を手放す
真剣師 小池重明
借金二億円
見城徹2千万
「不貞の季節」
「役に立たん。もう役に立たんとぼやいて油断させるんや」
「それでな、老人を憐れに思った心優しい娘がついてくればしめたもんや」
「こっちは懐にバイアグラを忍ばせている。気づいたときにはもう手遅れや」会心の笑み
西永福のキャバクラに勤めるさくら。23歳
歳の差46歳
完全陰萎状態 肉体関係のない愛人
「男とやりたくなればいつでもやってよろしい。自分はできないのだから仕方がない。ただしさすがに僕が気がつかないようにやってくれ」
するとさくらはなんで自分が先生を裏切るようなことができるのかと、泣き崩れるのである。
浜田山 安紀子 さくら アリス
2001 聖の青春 大崎42歳
2002 3月 さくら24歳 睡眠薬 縊死 鬼六71歳
76腎不全
>>増田社長はおいくつだったか<<
この年の誕生会はドンチャン騒ぎの総決算ともいうべきもので、新宿の風俗嬢を集めてクラブを借りきりという派手なものであった。「俺の腹上死の相手になってくれる女はおらんか」の呼びかけに集まった風俗嬢全員が挙手したという伝説が残っている。
2009 5月 鬼六 和 大崎 弦巻
「存在という名のダンス」
三浦弘行
深浦康市
陣屋
森安秀光
杉本彩
2010 「死んでたまるか」出版記念パーティー 銀座「白いばら」
こうなったら死ぬまで遊びつくす
間違いない。鬼六はこの世界を隅から隅まで愛しているのだ。
鬼六はこの世に生きるほとんどすべての人間に興味を示し、近寄ってくるものは際限なく受け止めた。
鬼六のいう快楽主義とはこの猥雑で雑多な世界の隅々にまで分け隔てなく目を配り、そこに居る人間たちに興味を持ち、そして愛すること。自分もその世界の同じ住人の一人として限りある人生を楽しみきる覚悟のことなのではないだろうか。
3.11 大崎 松阪へ
4.10 花見船
「でも日本人は立派な国民です。必ず乗り越えますよ」
5.6死去
大衆の中に溶け込む。
4/27読了。