マラカスがもし喋ったら

読書メモ、講演メモ中心の自分用記録。

【授業メモ】放送大学 滝浦真人先生「日本語リテラシー(’21)」2

目次

第08回 書くスキル① : 説明文を書く

1.感想文・意見文と報告文・説明文

・感想文 読書や体験で感じたこと 主観的文章
意見文 ある問題についての意見
報告文 出来事についての5W1H 客観的文章
説明文 ある事柄が何であるのか
・事実/意見
事実→証拠を挙げて裏付けすることのできるもの
意見→何事かについてある人が下す判断
・事実と意見を区別することに慣れる
・説明文→ふるさと説明 盛岡 wikipediaなど百科事典の書き方 情報
・どういう事実(情報)を集めてくるかには恣意が入る 盛岡 食べ物か政治家か
・どの情報を入れるかは、文章の目的に照らす

第09回 書くスキル② : 文体と論理

1.起承転結の文章

・起承転結=4コマ漫画
・逆三角形型の文章→大づかみの理解からはじめて段々細かな争点へ入っていく
・三角形型→まず結論から書く
・論文→序論、本論、結論 これはいまいち → 起承論結 転を無くして一直線
・序論、結論は、はじがき、あとがきではない
・土器=料理の鍋

第10回 考えるスキル② : 言えることと言えないこと

1.知っておきたい論理の話

①命題=~ならば~である 例:人間ならいつか死ぬ ○
②人間でないならいつまでも死なない ✕ 裏命題
③いつか死ぬなら人間だ ✕ 逆命題
④いつまでも死なないなら人間ではない ○ 対偶 逆にして裏にする
・逆必ずしも真ならず

3.推論のエンジン――三段論法

ソクラテスは人間である 人間は必ず死ぬ ∴ソクラテスは必ず死ぬ

第11回 考えるスキル③ : 考えを導く方法

1.推論のタイプ

2.帰納ボトムアップの現実主義者―

・経験則 個別から一般へ 
・自然観察から規則性、法則性を導き出す
・注意点:正しさは証明できない → ブラックスワン理論 早まった一般化&「不適切なサンプリング」の危険  

3.演繹―トップダウンの合理主義者―

・一般から個別へ 数学の公式など
・注意点:一点突破の誤謬の危険 ネットのニセ情報など 

4.アブダクション(推理)―想像力と仮説で推理する―

・日常でも普通に推理、推測する

第12回 レポートを書く① : 論点の整理まで

1.初めが肝心[テーマとタイトル]

レポート=自分で立てた問に自分で答えを出すこと
・レポートを書くプロセス
課題が与えられる

テーマを決め具体的なタイトルを考える

知りたい・考えたいこと (問題意識)

気になる点 (観点の整理)どういう角度から

調べる (調査・先行研究)
 新聞の記事などを調べる →図書館機能
 これまでの研究・文献を調べる →図書館機能
 自分で材料(データ)を集める

考える (考察)

まとめ (結論)
・レポート=✕感想文・意見文 ○説明文 主観的であるよりは客観的


・たかがタイトル、されどタイトル とにかく具体的に

・タイトル→問題意識→観点

第13回 レポートを書く② : 調べる・考察する

1.何を調べるか―図書館機能を活用しながら―

・他人の頭を借りる ほとんどのことはすでに調べられている
放送大学付属図書館のサイト リモートアクセス
・聞蔵=新聞検索 cinii=学術論文

第14回 実践のスキル : 自己添削の方法

・同じ助詞の連続をなるべく避ける
・だが→であり
・1つの文に4つの内容が入っている 文が長過ぎる
・なるべくわかりやすくシンプルにする
・非情に とか言う必要ない
・文の始まりと終わりの呼応を確認する
・軽い感じで書く
1.文の意味に関するチェックポイント
a.長すぎる文に用心 考えを切り分けること いくつの事柄が入っているか
b.多義表現は解消を 
2.文の形に関するチェックポイント
c.1文に「は」は1つ
d.同じ助詞が続かないように
e.その「が」は逆接?
f.ねじれ文に注意 書き出しがあれば、必ず結びも決まってくる 「は」→「である」
g.「もの」「こと」を使いすぎない 
h.「のである」は重すぎるのである
3.言葉の使い方に関するチェックポイント
i.支持語に頼りすぎない 「これ」「それ」
j.話し言葉そのままを書かない 
k.副詞で強調しない、形容詞でごまかさない 「非情に」 中身そのものを書く
l.傍点は何のために?

第15回 これからも、日本語を書こう

・復習 文章には目的がある 事実/意見
・文体 起承転結 は説明文には不向き → 起承論結 




7/21終了

◆感想:

レポートの書き方は為になった。日本語のルールの部分は結局はまだよくわからない。
推薦の参考図書も読んでみたい。