マラカスがもし喋ったら

読書メモ、講演メモ中心の自分用記録。

【授業メモ】放送大学 滝浦真人先生「日本語リテラシー(’21)」

まえがき

・名文である必要はないが、誰が読んでもわかる文章を書けるようになることを目指す。

第01回 日本語を書こう

1.文章には方法がある

2.文章には目的がある―文体練習で意識しよう―

・客観的な文章 5W1H+伝聞
・1人称の文章→3人称の文章
・客観的といっても色々な側面がある。
・客観的であり、「わかりやすさ」が大切。

3.本書の内容

第02回 日本語との付き合い方① : 文字と表記

1.漢字とかなとカナ

応神天皇の時代(400年くらい)百済王仁 『論語』 漢字を伝える 表意文字
・9世紀 かなとカタカナが成立 表音文字 
・カタカナ=外来語を表現

2.ひらがなをいつ使うか?

・現代かなづかい(1946年)ぢ、づ→じ、ず 地=ち 地震=じしん 
・例外2つ ①連濁になった場合 鼻血=はなぢ ②同音の繰り返しの場合 縮む=ちぢむ 続く=つづく

3.カタカナの働き

・擬音語・擬態語 音に忠実 

4.テンとマルの話

・いつテンを打てばいいか
a)直後の言葉に係るときはテン不要
b)係る先が離れているときはテンを打つ
c)テンが2つ以上出てくるときは、係りの短い方を省いていい
a.おじさんの家へ行った。
b.ぼくは、おじさんの家へ行った。
c.きのう、ぼくはおじさんの家へ行った。
・後ろに長くかかっていく「は」は、そこでテンを打つことが多い 直後の語句との論理関係を示すことが多い「が」は、テンを打たずにそのままつなげることが多い
a.雨は、ずっと降り続いている。
b.雨がずっと降り続いている。
・語句の曖昧さを避けるためにテンを打つケース
a.太郎はいつも、食べるメニューのカロリーを気にしている。
b.太郎は、いつも食べるメニューのカロリーを気にしている。
・理想的には、テンを打たなくても自然な解釈が可能な文を目指す。

第03回 日本語との付き合い方② : 和語と漢語と外来語

1.日本人と漢字

・訓読みという大胆さ 訓読みは日本語訳
2.和語と漢語
・明治の知識人の苦労 翻訳語 社会 自然 権利 恋愛
・大正時代 カタカナ語 デモクラシイ サボる モダン アパアト
3.外来語
・3つの使い分け方 吉本ばなな キッチン 台所 厨房

第04回 読むスキル① : まとまりを読む

1.段落(パラグラフ)を知ろう

・日本の段落と西洋のパラグラフは少し違う パラグラフの方が長い
2.パラグラフ・リーディング
・パラグラフの構成 骨格のようなもの 中心文(トピックの内容を端的に示す) 支持文 支持文 支持文(理由、言い換え、具体例など) 結論文(締めの文)
3.読んで要約する

第05回 読むスキル② : つながりを読む

1.論理とは何のことか?

・論理=つながりのこと=「接続後」
・A順接 B逆接 C加える・並べる Dその他いろいろ 言い換え 理由 例示 話題転換
A 
順接→そして、それで、すると 
帰結⇒したがって、それゆえ、そのため、そこで;だから(なので)
B
逆接↔しかし、だが、けれども;でも
(+意外性)↔!ところが、それなのに
付言(↔)ただし、もっとも、なお
C
並列+また、そして
添加++しかも、さらに、そのうえ、かつ
選択/あるいは、または、それとも
D
換言=つまり、すなわち
理由←なぜなら
例示↵例えば
話題転換トさて、ところで、では

第06回 考えるスキル① : 論理トレーニン

1.要素をつなぐ

・論理展開の順番 転換順接型 順接型 転換説明型

2.論を立てる

・論理展開の標識
[順序]まず(第一に)、第二に、最後に
[対比]一方…、他方…、これに対し
[仮定](もし)そうであるならば、ならば
[大前提]そもそも、まず
・論理は逆接にあり しかし、だが、けれども;でも ところが、それなのに

第07回 日本語との付き合い方③ : 「は」と「が」の語り

語り方の2つの構え

・XはY→Yに重点 XがY→Xに重点
・「タケノコは」。トピックを表わす。最初に置けば、以下しばらくそれについての文章になる。息がながい。
・「は」の風呂敷包み。「が(の/に/を)」のひも結び(その都度小さく仕事をして終わり)。
5/21課題提出。