ラビの息子から社会学者へ
第三共和制の「ライシテ」:伝統的な宗教に依存しない道徳的秩序の原理を探求(世俗的な価値)
ロバートソン・スミスによる「啓示」
社会生活のなかで宗教が果たす重要な役割
オーストラリア先住民:アボリジニ(アボリジナル)
トーテミズム
「宗教生活の基本形態」(1912)
すべての宗教に共通するのは、神の観念ではなく、「人びとが表象する現実的ないし理念的な事物を、二つの等級、相反した二つの属へと分類すること」
聖/俗
ニスベット「聖なるものという概念ほど、19世紀の社会科学のなかで社会学が有する独自の役割をよく示している概念、あるいは人間と社会の本質にかんする社会学の基本前提をよく反映している概念はない」
※聖俗理論:聖俗の対照図式を「一つのパースペクティブ」として用いて現象を分析する方法
→功利性を超えた現象を考察したり、社会における「宗教的なもの」を理解するのに有効
社会のシンボルとしての「神」
いかなる対象も聖物となりうる:「神」の聖性は、事物の内在的属性に由来するのではない
シンボルは「神」と「社会」の両方を象徴する
→神と社会はひとつである 神は社会を投影したもの 神とは社会である
祭り ハレとケ 政まつりごと
集合状態:互いの情動が反響しあって強めあう
集合的沸騰
→強烈な感情(印象)が事物に投射される 付与される
→事物が特別な感情の源泉と解釈される
→「神」=「社会」を象徴する聖なるシンボルが成立、形成される
結論:「社会の理想」と社会統合のシンボルは集合的沸騰から生まれる 宗教は理想社会を表現する
儀礼
集団を存在させるのは運動の同質性である
サッカー韓国代表への応援
社会秩序の再生産と再創造
集合的沸騰は秩序を活性化する機能と新たな秩序を再創造する機能がある
→革命も起こりえる
集合的沸騰における過剰な力
集合的沸騰:無目的性、遊戯性、暴力性、奢侈(しゃし ぜいたく)姓 秩序無化の力と秩序形成の力
→カイヨワ(遊びの理論)やバタイユ(消尽の理論)に影響
デュルケームは、社会秩序を形成する、宗教の機能を認めながら、科学がそれにとって代わることも可能と考えた。