マラカスがもし喋ったら

読書メモ、講演メモ中心の自分用記録。

2023-01-01から1年間の記事一覧

【読書メモ】ミシェル・ウエルベック著、中村佳子訳『闘争領域の拡大』(角川書店 2004年)

闘争領域の拡大作者:ミシェル ウエルベック角川書店Amazon原書は1994年。ネタバレあり注意。 ・パリ→ルーアン→ラ・ロッシュ=シュル=ヨン→レ・サーブル=ドロンヌ→Saint-Cirgues en Montagne ・雌牛の人工授精の話 ・「目下、世界が画一に向かっている。通…

【読書メモ】ジグムント・バウマン著、森田典正訳『リキッド・モダニティ――液状化する社会』(大月書店 2001年)

リキッド・モダニティ―液状化する社会作者:ジークムント バウマン大月書店Amazon原書は2000年。 目次 序文――軽量で液体的であること 1.解放 自由は祝福か呪いか 批判の盛衰 市民と戦う個人 個人社会における批判理論の苦悩 批判理論再訪 生活政治批判 2.個…

【オピニオン】就職氷河期世代支援事業を株式会社パソナに委託する横浜市に抗議する

図書館でチラシを見つけて絶句。 氷河期世代の傷口に塩を塗り込むような真似はやめろ。 交通費も出ない、ボーナスは当然ない、手取り10万円台で、結婚もできない、異性とデートするお金さえない、そんな派遣労働者の生き血を吸って成長したような企業。 派遣…

【映画メモ】井上梅次監督『ニコヨン物語』(日活 1956年)

@シネマヴェーラ渋谷 ・原作:須田寅夫 脚本:川内康範、井上梅次 ・敗戦後4年。東京の失業対策による日給240円の日雇い労働者 ・一泊60円のドヤ『希望館』 ・ニコヨン=昭和24年(1949年)の失業対策法の施行当初、公共職業安定所の斡旋で働いた労働者の日…

【演劇メモ】サミュエル・ベケット『いざ最悪の方へ』@神保町PARA theater

翻訳:長島確(書肆山田刊)演出:額田大志 出演:矢野昌幸 アフタートーク:仲山ひふみ(批評家)、大岩雄典(美術家)、岸井大輔(PARA主宰) ・ヴィトゲンシュタイン 言語ゲーム ・ベケットの特徴 追い詰められたうつ病の男 ・可能性→実現 どんどん疲労し…

【読書メモ】酒井順子『負け犬の遠吠え』(講談社文庫 2006年)

負け犬の遠吠え (講談社文庫)作者:酒井順子講談社Amazon単行本は2003年。IN☆POCKET連載。 目次 本書を読まれる前に 余はいかにして負け犬となりし乎 負け犬発生の原因 負け犬と三十五歳 負け犬と年齢 負け犬と大人 負け犬と少子化 負け犬と都会 負け犬と住居…