Charles Tilly 国家論、革命論
「ヴァンデ」(1969)
明治維新 秩父事件
・南アンジュ 革命派:ロワール川渓谷、平地ソミュール
密集・定住 緊密なコミュニケーション
政治意識の発達
ブドウ、小麦の商品作物(ワインなど)→プチ・ブルジョア
・ヴァンデ:モージュ地方の森林地帯
孤立分散、ブルジョアと農民の分離
自給的農業と家内織物業
土地は貴族に集中。ブルジョアが管理。
司祭の影響力、経済的基盤。
革命とは分権→中央集権になる。
「西ヨーロッパにおける国民国家の形成」(1975)
1500年時点における共通の要素
1)文化的同質性(元々ローマ帝国)とネットワーク
父母両系の核家族モデル 人口を抑制。
2)大部分の人口が農民 自由な土地所有
富と生産力+分権的で契約的関係
3)議会の発達 分権的政治構造
王と領主と民衆の多様な連合ゲーム
他に、専門組織、都市の商業、国家と資本
a.国家を中心に様々な資源動員パターン
宗教・言語・コミュニティ・職業
リソースモビライゼーション
→標準化:全国化、工業化、国家の統制
b.国家形成(国家制の高まり)
→民衆化の資源を国家が利用→世界規模に。
c.民衆は国家から資源を動員して、政治的権利を獲得
逆に、国家によって参政権などが強化
※Tillyは、権利拡大のリベラル史観に反対。
民衆の権利=国家の権利。
・様々な政治的単位から国家が生き延びる条件
野口悠紀雄「1940年体制 さらば「戦時経済」」
1.資源
2.時間的空間的保護
3.人材
4.戦争
5.民衆の同質化(ナショナリズム形成)
6.中央権力と土地エリートの連合
TillyのNetwork論
制度的諸力がネットワークを決定
・いかに人々が目的のために結節と紐帯を変えたかを分析。←→Smelser流の機能主義
南アンジュ←→ヴァンデ 環境が決める
・「政治変動論」
・ある目的を社会システムの中に位置づけるチャンネルとしてのネットワーク