マラカスがもし喋ったら

読書メモ、講演メモ中心の自分用記録。

【読書メモ】中畑清『これからも絶好調で』(ベースボール・マガジン社 1990年)

目次
第一章 ラストシーズン
日本シリーズで現役最後のホームラン/出来すぎたフィナーレ/監督として最高の藤田さん/肘痛に悩んだ最後のシーズン/“引退”の文字が脳裏にチラつく/若手の抜擢を監督に進言/偉大な存在だったオヤジに死なれる/ベンチ入りしても真剣に練習/現役時代のオレはヒマワリかな
第六章 王監督の下での四年間
舌禍事件にも寛大だった王さん/王さんを胴上げできた喜び/早すぎた江川の引退/故障者続出でV2を逸した63年
第七章 オレも巨人も絶好調
初代労組の委員長に就任して/解説者として声がかかる/永遠に絶好調たれ!オレの大好きな巨人軍
 
・「オレは野球は本当に気力だと思う。野球に限らず人生そのものが、気力だと思うね。投手と向かい合うとき、心から打ってやると思えば、本当に何割かの高い確率でいけるんだ。いつもそういう充実した気持ちにできるかどうかが勝負なんだ。そういう気持ちを求めるところに技術がついてくる。技術が先行して気持ちが後についてくることはありえないよ。まずなんといっても気持ちだよ」
5/20読了。
 
◆要約:前作から8年。中畑清引退まで。第2章から5章は前作そのまま。
◆感想:すぐ読めた。ラストシーズンはいままでの努力に対するご褒美のような当たりが出たんだなと。そして優勝で有終の美を飾る。
初代労組の委員長は意外だった。中畑は印象と違うが結構頭がいいと思う。
1つだけ抜書きしたいわゆる精神論の部分はとても大事だと思う。この部分の解像度をもっと上げることが重要だ。気力とは何なのか。
ちょうど今、西田哲学の解説を少し読んでいたので、言葉に分別されないカオス的なもの(絶対無)から力を得るって大切なことだと思った。