マラカスがもし喋ったら

読書メモ、講演メモ中心の自分用記録。

【読書メモ】井上淳一監督『青春ジャック 止められるか、俺たちを2』(若松プロダクション 2024年)

@横浜シネマリン
 
・シネマスコーレ 1983年開業 51席 風俗ビル 支配人木全純治さん 
・弟子入り
河合塾 全共闘
・80年代 歴史の終わり 終わらない日常 撮るべきものがない 怒りがない時代
大林宣彦 青春映画
・革命と日常との折り合い
・映画の力、ミニシアターの力
 
◆感想:
小品として面白かった。コロナ禍で窮地に陥ったミニシアター振興。
若松孝二が燻っていた時代。
大文字の政治や革命が終わり、個人的なアイデンティティが問題になっていく時代。
自分の実存とどう折り合いをつけるか。
主人公が若松孝二に弟子入りを願う一歩を踏み出すシーンが印象的。
田舎の映画青年が人生を変える千載一遇のチャンスを掴む瞬間。
自分だったら震えて足が出ないと思った。
けど、その機会を掴む人は準備が出来てる人だと思った。
井上監督は若松孝二の著作を読んでいたし、映画界のこともよく調べていた。
そしてこれから女性が映画界に進出していく時代でもある。
良い時代に生まれた自分たち世代の責任、使命なんかを考えるいまかも。