マラカスがもし喋ったら

読書メモ、講演メモ中心の自分用記録。

『気狂いピエロ』『凱里ブルース』『ロングデイズ・ジャーニー この夜の涯てへ』

シネマリン
気狂いピエロ
パーティーのシーン
家に戻る
車のシーン
朝起きた住宅 ル・コルビュジエぽい みらいぽい レゴ SF
コップの緑
逃げる
話を聞かせるシーンで男の緑の飲み物
車炎上のシーン
ガソリンスタンドで車を奪うシーン 上がって降りてくる
海のシーン 月 うさぎが餅つき
roman policier 犯罪小説 探偵小説
男は理屈っぽい 女は感情的 ただ生きたいだけ
後は蛇足っぽい
同じ音楽がいつも聞こえる男 気狂い
ダイナマイト爆破
文明がいききった後の気だるさというか 全てが虚構のような世界でどうやって自分の人生を取り戻すか
 
『凱里ブルース』
凱里 
遊園地
賭博場
ビリヤード
病院
修理工場
ユンボをトラックから降ろすシーン
バイク
屋上で食事するシーン 凱里の風景 高層ビル
墓参り 山道をバイクで走るシーン
山から見た凱里
夜の賭博場
出所する主人公を子分が迎えに行くシーン ダム
山道を車で走るシーン
前編曇り 灰色 鉛色
トンネルのシーン
〇〇への旅
バイクに乗せてもらうシーン 20元 素朴な少年
トラックの荷台 民謡
山間の川沿いの道
途中の高低差のある村
カメラが動きまくるワンカット
服を直す少女
床屋の女性
服を直す少女船で対岸に行き一周してくる 凱里のガイドのセリフ
バンドのライブ 主人公が歌を歌う
カセットを渡して別れる
野人の噂
髭を剃るおじさん
田舎の町 村
列車からトンネルの壁へタバコを投げるシーン
時計が逆回転する
凱里へ戻る
大傑作 凱里の風景 空気感 山道をバイク、車で走るシーン 高低差のある村
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『ロングデイズ・ジャーニー この夜の涯てへ』
凱里 自動車修理 
海老蔵似の主人公
黒いドレス
緑のドレス
屋台のブレードランナーのようなシーン
親分のカラオケ
ダンスダンスレボリューションのようなゲーム
後半
迷宮に迷い込む
子供と卓球
子供の原付き
ロープウェイリフトで降りるシーン
ビリヤード ゲーセン
ライブ広場
お母さんの思い出
不思議な街
デヴィッド・リンチっぽい
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【読書メモ】小野登志郎『ドリーム・キャンパス スーパーフリーの帝国』(太田出版 2004年)

2004年8月出版

目次
序 高田の馬場の片隅から
1 六本木大学
六本木大学の出来るまで
年々縮小していく大学サークル
スーパーフリー20年間の歴史
六本木大学と早稲田祭、その並行する関係
六本木大学と企業の蜜月
六本木大学と「夢の芸能界」
噂される黒幕の存在
和田の好きだった『信長の野望
ウイングマン』と和田の願望
2 手口
周到に仕組まれた花火大会
事務所内での恐怖
「和む」加害者たち
強姦の後始末
3 残党
スーパーフリーで「変わった」男
「まあ、大学生の『風物詩』だし」
強姦を誇ったジャンボの日記
地方支部の実態
疑惑の北海道支部
残党サークル「G」の動き
「G」の2次会
4 ギャルズ
スーフリギャルズとは
強姦を幇助する女たち
スーパーフリーを愛した女性
「被害者」と「加害者」
判決の日
5 “和田サン”
「カリスマ」の中学・高校時代
すれ違う親子――和田と父親
大学から拘置所
和田真一郎公判記録
和田真一郎公判記録2
和田が愛した女性?
6 早稲田大学
「フツーの学生たち」の反応
距離をとる教職員たち
うろたえる大学
スーパーフリーの顧問教授
教職員のみに配布された資料
スーフリナンバー2を表彰していた早大
大学はどこに行く
あとがき

 

序 高田の馬場の片隅から

・多くのチラシ、フライヤー群
・みなさん、これからもすーふりのパーティーに来て、「素敵な出会い」と「楽しい思い出」をゲットしてください。
・「最高の盛り上がりと素敵な出会いを楽しめる、普通の大学生のための健全な社交場」
和田真一郎を育てた先輩もいる。
・自分の2-4こ下80-82年生まれが中心

1 六本木大学

・2003年六本木ロアビル12階甘太郎→11階新赤坂クリニック前 見張り
・罰ゲーム スペシャルサワー
・小林潤一郎
・連赤やオウムと同じく、スーフリは時代を象徴するワカモノのエネルギーの1つの(最悪の形の)表出であり、”何もなかった”90年代から2000年代初頭の学生たちによる”蠢き”だったのではないか。
ヴェルファーレ「六本木大学」
・「充実した楽しい大学生活を送るための、新しいもう一つの大学」→「ドリームキャンパス」
・90年代後半、「大学解体」のなれの果てに、和田と僕は立っていた。方向性はまったく異なるが、僕も和田らと同じく、同時期に「大学」をめぐってドン・キホーテの役割を演じたことに違いはない。
・早稲田えぞ菊味噌ラーメン
・ギャル、ギャル男
・2001年サークル棟撤去
早大のサークル情報誌『ワセクラ』
・1994 和田入学 ヴェルファーレオープン
・1996 初の単独ヴェルファーレ
・初代代表 大阪出身 記念写真 懇親ツアー 学生ビジネス
・「無理ウチ」「和みウチ」
・プール・ビット・ボーイズ ワンギャル
・『サバイバルダンス』『ホワイトラブ』
・『東京スーフリニュース』ストリート
・『学校へ行こう
安西ひろこ
早稲田祭 97年度より中止 革マル派の資金源つぶし →「六本木大学」
・和田『プロ学生』
・支出:ヴェルファーレ貸し切り 180万 パンフ、DJ、音響、雑費計300万
・収入:入場料+ドリンク 4000円x1000=400万 + 企業からの協賛、広告代200万
・スタッフには1500円でチケットを卸す→スタッフの儲け
スーパーフリーだけに限らないが、大手広告代理店には多くのイベントサークルOBがいる。彼らは後輩のイベントに、自分が現在担当している企業に口をきいて協賛を出させたりして、後輩からキックバックをもらっているという。
・キャンパスサミット
・学生ローンで借りてチケットをさばく
・2001年に有限会社化
・「取引先、イベント会場との信頼関係のため、法人格を有する方が有利と考えました。将来的にはイベント企画を私の職業にしたいと思っていました」
山一證券倒産 企業神話崩壊の象徴ともいえる光景を見せつけられ、「ベンチャー」や「起業」といった言葉に若い学生がむやみに煽られた。多くの泡沫ベンチャー、望外な野心を持ったニセモノが、大量生産され始めたのは、この頃からだった。
・六本木戦前は軍事施設の街
・戦後、アメリカ軍が進駐し、赤坂、麻布一帯は接収された。そしてアメリカ兵向けのバーやカフェ、ナイトクラブ、ホテル、レストランなどが増え、洋風の街並みが形成されたという。さらに俳優座が開場し、テレビ朝日が開局したことなどにより、撮影スタジオ、プロダクションなどが増え、多くの芸能関係者たちが集まるようになった。それまで六本木は、赤坂、青山、麻布に比べて比較的開発が遅れていたようだが、かえってそれが新しい文化をいち早く吸収できる好条件となり、またたく間に時代の先端をいく国際都市へと発展を遂げていくことになる。六本木ヒルズは、その集大成ともいえるかもしれない(しかし、昔を知る者にとっては、六本木には「もはや何もない」となるらしい。難しいものだ)。
・高級クラブのホステスらが店が終わった午前2時くらいから遊ぶ(飲み直す)街
ヴェルファーレ 新庄剛志 メジャー行き記者会見
・ジャンボS、マサーシー
・芸能界と繋がりがあるという噂 それを利用する
・「和田のスーフリがあそこまで大きくなれたのは、ヴェルファーレを借りることができたということに尽きるでしょう。和田は、レコード会社の幹部に女の子を提供する代わりに、その系列の大バコ、ヴェルファーレを優先的に借りることができた、と」
・和田95、96年頃ヴェルファーレの黒服として働く ヴェルファーレ関係者には頭があがらない
・三瓶、安西ひろこ、男同士、江頭2:50
スーパーフリーは、きらびやかな芸能界という世界の、最下層に位置する無数のグループの1つとしてもまた存在していいた
・都内の大規模なクラブの多くの予約利権は、ハコ屋と呼ばれる一握りのイベントサークルOBたちが握っている。
スーフリバックのハコ屋、不動産会社社員 半グレ
・「弱肉弱食」
・「大学デビュー」組の集まり

2 手口

・2002年8月 神宮外苑花火大会
・「スペシャルサワー」 96度のスピリタスを普通のサワーに混ぜる
・公判では、このスペシャルサワーを発案した人物が誰なのかをめぐって、メンバー間で責任のなすりつけ合いが行われた
ダイヤモンド社『大学図鑑!2004』
・「有名大学」というブランド
・警察に通報したら殺されるんじゃないかという恐怖

3 残党

・小平義雄事件
・強姦は精神の殺人
・ジャンボS リーマン・ブラザーズ証券 03年の衆議院選挙時にとある政治家の選挙運動を手伝っていたとも
ヴェルファーレ 折口雅博 ジュリアナ東京

4 ギャルズ

スーフリスタッフとホストとの類似性
・『蛇にピアス

5 “和田サン”

・新潟小6→三鷹市川崎市麻生区
・父親建設会社社長 超職人肌 体育会系 スパルタ教育
ニュータウン
・昔気質の頑固一徹な父親と、テレビで繰り返し放送された得意満面の笑顔でパラパラを踊る真一郎のニヤけた笑顔。近代をすっ飛ばした、前近代とポストモダンの不幸な対立を見るようだ。
・東京拘置所
・「『4月はウテる』とは言いましたが、『マワせる』とは言っていません」
・91歳の女性弁護士
・『デッドマン・ウォーキング

6 早稲田大学

スーパーフリーの面々にとって、早稲田大学は、そのブランドを利用するためだけの存在であり、夢の大学などではなかった。ある意味彼らは、彼らなりに大学を”否定”、そして”解体”した。
辺見庸
・岸本英之 慶応在学中にイベント会社「プレゼンツ」設立 ミス東大コンテストを初開催 株式会社「ジョブマガ」起業
ベンチャー。「カネ万能の価値観と歪んだ選民意識」
・彼らは、「カネさえあれば何でもできる」と「自分たちは何でもやっていい存在なのだ」という意味で”スーパーフリー”を気取っていた。
ベンチャーアントレプレナーと言えばかっこいいが、実際は、大資本の末端を構成する無数の零細企業群でしかない
・美女を起用したサラ金CMの洪水
・大学構内での飲酒の禁止
・「校門の無い大学」
中上健次熊野大学坂本龍一「SCHOOL」
・「ドリームキャンパス六本木大学」を克服できる本当の意味で夢のある大学を構想すること。

あとがき

・コロンバイン高校の銃乱射事件
・空虚の行き着いた先
渡部直己セクハラ
 
7/14読了
◆要約
スーパーフリー事件の取材。2次会参加者インタビューや裁判傍聴記録。残党サークル潜入取材。大学の問題。
◆感想
六本木ヴェルファーレの時代、94-03年の、時代の雰囲気の一端が掴めた。エイベックス文化。バブル崩壊後のベンチャーブームに乗り、折口雅博など、カネと女至上主義が伺える。しかし、泥酔させて強姦することが病んでいる。半グレの影も見える。バブル崩壊後の、目標を見失った、ひたすらカネのみの空虚さの極まった時代の空気を少し感じる。

【読書メモ】中森明夫『東京トンガリキッズ 』(角川文庫 2004年)

目次が重要
・『ミスハイスクールDJ』都立明正高校一年松永夏代子の声質
・青春という名のラーメン・知的なタコイカ
サイバーパンクなんていかしたもんじゃない、主婦の頭の中みたいなごちゃごちゃした女性誌の表紙、ゴミ箱同然の街
・『くりいむレモン』のビデオでオナニー
・「天国の終わる時間」「終了時間のある”期限付きの天国”」
・核の時代に生まれた僕らは、常に地球の終わりを感じながら生きている。その日まで僕たちは固有名詞を並べた、意味のない会話を交わし続ける。今、どんなレコードが売れているか、どんなファッションがオシャレか、どのお店が新しくできて、有名人の誰それが結婚して、離婚して、死んだのだと……。
・この無意味さに耐えること。昨日とも明日とも切断された、深層とも意味とも係わりのない、徹底した無意味なガラクタだけが僕らのリアリティーなのであり、そして今この瞬間にもそれらのガラクタを身にまとったまま、ものすごい速度でコンクリートの地面に激突してしまうのだということを。
・さよなら、TOKIO!すべてが終わってから、僕たちは生まれた。もう新しいものなどない。折れ線グラフは頂点を越えた。僕たちはこれ以上、幸福にはなれないだろう。さよなら、TOKIO
・すべてはビデオクリップに収められた過去の映像に過ぎない。僕たちはどこへも行けない。過去さえ、未来さえ喰いつぶしてしまった。この地上に僕たちの隠れ場所などない。さよなら、TOKIO
・当時、「新人類」と呼ばれた僕たちは、消費社会の申し子でもあった。やがて自らの生それ自体も消費され尽くして、跡形もなく消え去りたい……。そんな自己消失に対するヒロイックな願望がたしかに『東京トンガリキッズ』の通奏低音としてある。それがあの頃の時代精神だった。
1時間でパラ読み読了。
要約
80年代の時代精神、色々なタイプを主人公にした短編の集まり。すべては記号であり、記号が過剰であり、モノと同じように人生も消費されて終わる。
『なんとなく、クリスタル』は80年発表で、青山に住む女子大生。こちらは85年からの連載で『宝島』掲載のサブカル系。
感想
「記号社会」の天国のような東京 その中では人間も人生も記号になる 80年代東京という街まるごと虚構のような 空前絶後のユニークな時代
それでも、90年代後半以降とは違って、ポジティブな波動はあった 仲間意識、世代意識もこの頃はあった。以降徹底的な個人化が進んでいく。

【読書メモ】別冊宝島編集部『完全保存版 日本のヤクザ120人と昭和裏面史』(2018年)

第1章 昭和裏面史

日米安保とヤクザと児玉誉士夫 不良外国人と左翼排除で存在感――戦後日本の暴力団の実像

・60年安保 岸首相→児玉誉士夫に依頼
ヤミ市の治安維持 神戸・三宮:田岡 熱海:稲川 渋谷:安藤昇
・反共の防波堤 ヤクザ大同団結
・63年2月 児玉 山口組 東声会 兄弟盃儀式
・63年4月「麻薬追放国土浄化同盟」横浜で結成大会

日韓国交正常化の陰に在日ヤクザ 岸元首相に食い込んだ東声会会長・町井久之の政財界人脈

・1961年5月、クーデターで政権を掌握した韓国の朴正煕(パク・チョンヒ)少将(のちに大統領)は、51年に予備会談が開始されて以来、10年以上にわたり難航していた日韓国交正常化交渉を1日も早く妥結させ、日本の賠償金で経済復興を成し遂げることを急務としていた。交渉打開の糸口を探るため、韓国中央情報部(KCIA)が頼ったのが、特務機関出身の児玉誉士夫や、戦時中に上海で「大陸新報」を発行していた、国策研究会常任幹事の矢次一夫だった。そして、児玉や矢次が韓国側につないだのが、満州国の元高官だった岸信介元首相である。
・岸は、KCIA幹部の崔英沢(チェ・ヨンテク)と赤坂の料亭で面会した。二つ返事で協力を約束し、政界の根回しに動いたのである。一方、岸は日韓国交正常化を踏み台に、地元・山口県と韓国にまたがる「王国」をつくり上げた。60年代、下関漁港の水揚げ量は日本一を誇り、地域経済は繁栄を極めていた。そのきっかけになったのが、ほかならぬ日韓国交正常化だったのだ。韓国の初代大統領・李承晩(イ・スンマン)は52年、「海洋主権を守る」として日本海東シナ海に一方的に軍事境界線(李承晩ライン)を引き、排他的経済水域を設定。ここに入った日本の漁船をことごとく拿捕し、約4000人もの船員を抑留した。その大部分が山口県民であり、岸の下には早期救出を求める陳情が殺到したという。そして、国交正常化と同時に日韓漁業協定が締結され、李承晩ラインが撤廃されると、下関を母港とする漁船団の漁場は一気に拡大。山口県経済の隆盛を呼んだのだ。
・岸と町井久之は手を携えて、下関と韓国釜山を結ぶ関釜フェリーの就航に尽力した。
水産業以外の商売でも、在日はおおいに潤った。「下関の全盛期、漁師たちは大金を握りしめて陸に上がり、酒にオンナ、博奕で湯水のように使った。在日はもともと、水産業よりそっちの商売が強かった。いまや一大産業に成長したパチンコ屋は、あのとき商売の土台を築いたんです」。その後、下関の水産業は乱獲のため水揚げが減少。急速にパワーを落としていった一方で、バブルの追い風を受けたパチンコマネーは拡大を続けた。
・「岸さんが児玉さん経由で、町井さんに晋太郎さんへの支援を要請したと聞いています。韓国民団(在日本大韓民国民団)草創期の大幹部だった町井さんは、下関にも仲間が多く、いくらでも号令をかけることはできましたから」。

暴力団と芸能界――田岡三代目による興行界支配 ヤマケンの「鶴田浩二襲撃事件」が社会に与えた影響

・ヤクザの収益 かつては賭場 → 田岡 港湾荷役と興行
・53年 ヤマケン(山本健一)「鶴田浩二襲撃事件」
・ただし、大スターの鶴田が襲撃された事件が大きく報道されたことで、関西のローカル組織にすぎなかった山口組知名度が全国レベルに跳ね上がった。同時に、田岡組長の言うことを聞かないと、痛い目に遭うという恐怖心も芸能界に広く深く浸透させることに成功したのだ。

「頂上作戦」で終焉した警察と暴力団の蜜月時代 公然とヤクザが警察力を補った時代から秘密裏の関係へ

・1950年、戦争で荒廃した日本に希望の光が差した。勃発した朝鮮戦争による特需景気で復興が加速するのだ。ビルや住宅の建設ラッシュが起き、焼け野原は瞬く間に消滅した。
・ヤクザ急成長時代 → 64年東京オリンピックに合わせて「組織暴力犯罪取締本部」10団体を広域暴力団に指定 「第一次頂上作戦」
・91年「暴対法」→2011年「暴排条例」
弘道会「警察と会わない」「警察を事務所に入れない」「警察に情報を出さない」の「3ない主義」

実録『仁義なき戦い』の虚構と真実 つくられたヤクザの虚像と暴かれた実像

金子信雄=山村辰雄組長

バブルと山口組――西の宅見に東の後藤 バブルで巨万の富を得た暴力団社会、その頂点を極めた山口組の経済ヤクザたち

・不動産、建設、株投資、芸能
・「関西国際空港などのビッグプロジェクトは、宅見への挨拶なしには動かない」「4桁の億は動かせる」

政財界を激震させた「竹下登ほめ殺し」事件の真相 日本皇民党の「ほめ殺し」を止めた稲川会・石井会長と佐川急便・渡辺社長の禁断のつながり

ITバブル・ベンチャー企業とヤクザ 狙われた若き経営者たち――アングラマネーの錬金術

・仕手銘柄 浅田次郎 サルベージ 手形流通においてパクリ屋(沈め屋、シンカー)等を経て第三者(善意の第三者、ヤクザであることもある)に渡った手形を、振出人 に代わって引き揚げる(回収する)行為を指す裏社会の隠語。パクリ屋、第三者、サルベージ屋が密通している場合もあり、非合法な手段を伴うこともある。

ヤクザと銀行――闇社会に眠る莫大な裏資金 「みずほ銀行反社会勢力融資事件」で露呈した黒いつながり

・元三菱東京UFJ銀行支店長岡野義一 
・裏金を使った脱税

原発利権と暴力団――ヤクザは不正に巣をつくる 暴力団抜きでは作業が進まない原発関連仕事の現実

六神任抗争と山一抗争――似て非なる最終目的 かつてとは異なる日本社会でヤクザはどこへ向かうか

「ヤクザ」の源流――昭和以前の伝説の侠客たち 幡随院長兵衛、国定忠治清水次郎長……日本人にとってヤクザとはなんだったのか

・任侠 日本人の根本にある「情」を大切にする生き方 → 暴力団 「損得」
・大安組(安藤明組長) 朝鮮人労働者の酷使 映画『修羅の群れ
・大陸ゴロ 軍部と結託
「弱気を助け強きをくじく」という精神を持つ者こそが「侠客」なのであり、ある意味で、いまの日本に最も必要なのかもしれない。

第2章 日本の首領

#001 田岡一雄
#002 稲川聖城
#003 松山眞一
#004 関根賢
#005 東清
#006 工藤玄治
#007 松山庄次郎
#008 堀政夫
#009 福田晴瞭
#010 関口愛治
#011 森田政治
#012 司忍

第3章 荒らぶる獅子

#013 山本健一
#014 竹中正久
#015 竹中武
#016 中山勝正
#017 梶原清晴
#018 桑田兼吉
#019 中野太
#020 草野高明
#021 古賀磯次
#022 加藤英幸
#023 林喜一郎
#024 出口辰夫
#025 高山清司
#026 橋本弘文
#027 寺岡修
#028 𠮷川勇次
#029 図越利一

第4章 武勲の漢

#030 渡辺芳則
#031 井上邦雄
#032 地道行雄
#033 山本広
#034 安原政雄
#035 中西一男
#036 岸本才三
#037 小田秀臣
#038 加茂田重政
#039 安東美樹
#040 竹内照明
#041 織田絆誠
#042 門広
#043 浅野眞一
#044 串田芳明
#045 細谷勝彦
#046 服部武
#047 合田幸一
#048 森田幸吉
#049 鳴海清
#050 石川裕雄

第5章 シノギの帝王

#051 石井隆
#052 阿部重作
#053 西口茂男
#054 岡精義
#055 宅見勝
#056 尾津喜之助
#057 松田義一
#058 芝山金吾
#059 工藤和義
#060 伊豆健児
#061 英五郎
#062 後藤忠政
#063 関功
#064 角田吉
#065 清田次郎
#066 内堀和也
#067 大原宏延
#068 青山千尋
#069 入江禎
#070 池田孝
#071 正木年男
#072 毛利善長
#073 町井久之

第6章 反骨のカリスマ

#074 川口和秀
#075 溝下秀男
#076 浪川政浩
#077 高山登久太郎
#078 津村和磨
#079 大長健一
#080 小林哲治
#081 盛力健児
#082 趙春樹
#083 柳川次郎
#084 谷川康太郎
#085 又吉世喜
#086 新城喜史
#087 太田州春
#088 藤田卯一郎

第7章 銀幕のヒーロー

#089 安藤昇
#090 花形敬
#091 菅谷政雄
#092 平尾国人
#093 川内弘
#094 稲川裕紘
#095 波谷守之
#096 佐々木哲彦
#097 美能幸三
#098 山上光治
#099 大西政寛
#100 山村辰雄

ポエム「筍みたいな匂い」

この筍みたいな匂いがするこの時期が一番好きかも
初夏、日本家屋、江戸の湿気、酒、アテ
人々の汗
近世の匂いが残る普遍的な生活
ねっとりとした情報量、深みを感じる
焼き鳥は連続性と接続する