とても面白かった。自分が一時期感じていた生き辛さの正体の一端が解った気がした。街自体が広告。そこを歩いている人も広告。何もかもが広告。そこでは記号が記号を消費する。これは逃れられない「システム」。逃れようとしても梯子外しのループ。そうだとしても、自分はひろしと同じ憂鬱を抱えながら、奇跡的に「システム」から抜け出す道を探し求めていきたい。
- 作者: 北田暁大
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2011/07/08
- メディア: 文庫
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