マラカスがもし喋ったら

読書メモ、講演メモ中心の自分用記録。

流行の社会学 その1 タルド、ジンメル

社会的行為ー社会唯名論 ウェーバー 理念型
社会的事実ー社会実存論 デュルケム
perspective=見方、考え方
もう一つ 相互作用
20世紀 アメリ
コミュニケーション論 社会的相互作用論

1.G・タルド(1843-1904)「模倣の法則」感染
メディア社会学の始祖
宇宙現象 反復/対立/適応 の3つの過程 = 必然性と偶発性
反復=波動・遺伝
社会 模倣/闘争/発明
模倣=社会の基礎、社会を安定化させているもの
成員間の類似=模倣
「社会とは、すなわち模倣である」
倫理的模倣/超倫理的模倣
カッコイイから真似をする
・内から外へ 精神的模倣の先行性←これは疑問。形が内面を作ることもある=宗教
・高きより低きへ トリクルダウン(雨だれ)理論の先駆的提案
・慣習と流行の交代 慣習模倣/流行模倣
メディア社会学の先駆者としてのタルド
「世論と群集」
会話(コミュニケーション)によって成立する「世論」(社会関係)
メディアの発達と「公衆」の成立
新聞や雑誌の社会的機能 対面関係を媒介しない新たな社会意識形成
群衆→公衆
デュルケームタルド
個人を超えた、個人を外側から拘束する「社会」というデュルケーム社会学
タルド:あくまで「個人」から出発し、個人と個人の関係性から社会学を構想
精神間心理学の提唱へ
 
2.ジンメル(1858-1918)の社会学
感が良い 切れ味鋭い
「社会化の形式」パターン
ここでいう社会化
sociation(集団や社会が形成されるプロセス)

内容と形式 叡電出町柳の比喩
内容 社会の複雑さ 無限の可能性をはらむ 把握不可能
形式 あるパターンの存在 反復的で把握可能
幾何学に例える。内容は違えど、円柱。
上位と下位 競争 対内結合と対外閉鎖の同時性
一般社会学/純粋社会学(形式社会学)/哲学的社会学 の構想
 
ユニークな視点
社交論 形式が自己目的化したもの 社交には内容がない
よそ者論 よそ者の社会的特性
・客観性 見えないものが見える 適度な距離
・自由さ 固定観念からの解放
・普遍性 特殊な関係からの自由
マージナルマン(境界人)
個性 個人が所属する集団の数が増加すれば、それだけ人格は個性を発揮させることになる。
平野啓一郎 分人)
貨幣論 どんどん薄まっていく。
 
3.ジンメルの流行論
「社会的均質化への傾向と、個人的差異と変化への傾向とを、ひとつの統一的な行為のなかで合流させる。一つの形式」
同調と個性化が合わさった形式(同時に満たす)
なぜ女性に流行が広がりやすいのか?
→個性が社会的に発揮しにくい
→流行という場(枠組み)での「個性」発揮への傾向
日本の70-80年代
社会参加の代替物としての流行
女性と若者の消費文化が爛熟。