マラカスがもし喋ったら

読書メモ、講演メモ中心の自分用記録。

白井聡「永続敗戦論――戦後日本の核心 (atプラス叢書04)」

私らは侮辱のなかに生きている
「ミネルヴァのフクロウは夕暮れ時に飛び立つ」。われわれは、「戦後」の概念を底の底まで見通すことによって、それを終わらせなければならない歴史的瞬間に立っている。
「敗戦」の隠蔽
大岡昇平「俘虜記」「レイテ戦記」
豊下楢彦「オフショア・バランシング」
日米外交が手段ではなく目的になっている。
家畜人ヤプー
ジャパンハンドラー リチャード・アーミテージマイケル・グリーン
片山杜秀 里見岸雄
「利益社会」
「犠牲を強いるシステム」=「感激」→死んだ
利益社会しかない、とてつもない空白。
日本の愛国心の根拠はあるか?ない。国体とは単なる既得権益
恐れる「革命」とは、究極のところ各人が自主的決意と判断によって行動するに至る状況のことだったのではないか。
「国体護持」=何も考えない大衆
3.11以降のわれわれが、「各人が自らの命をかけても護るべきもの」を真に見出し、それを合理的な思考によって裏付けられた確信へと高めることをやり遂げるならば、あの怪物的機械は止まる。なぜならそれは、われわれの知的および倫理的な怠惰を燃料としているのだから。
ガンジーの言葉
「侮辱のなかに生きる」ことに順応することとは、「世界によって自分が変えられる」ことにほかならない。