マラカスがもし喋ったら

読書メモ、講演メモ中心の自分用記録。

透明な存在の不透明な悪意  宮台真司

透明な存在の不透明な悪意

透明な存在の不透明な悪意

ニュータウン。暗い場所の問題。ダークサイドの総量一定。強度。濃密さ。暗い場所が必要。何故現実じゃなくて虚構のほうが好きなのか?現実より虚構が濃密だから。倫理と道徳。倫理は自分の信じるところに従って動く。道徳はまわりの人がよかれと思うように振る舞う。デカダン=退廃派。むしろ子どもたちにとって、虚構こそが最後の居場所。「虚構、幻想なしに人は生きられない」アノミー(価値体系の崩壊による自己喪失感)。悪とは?なにが自明なのかわからない時代。>>プリクラみたいなトレカメーカー<<少女は現実をチューニングする。香山リカ「テレビゲームと癒し」男は天下国家とか、観念で下駄を履く。「免疫化」>>「強欲」「貪欲」<< 幻想の共有がなくなる。人それぞれ別の物語を生きるようになる。相対化にさらされ、物語にますます固執する。まったり出来る人間ばかりではなくて、多くの人は近代以降「意味の病」を病み続けている。自分が抱いている幻想(物語)を他人に可視化する。「濃密な時間」はどこにある?それを求めて生きる。満腹の飢え。誰もが幸せに確信を持っていない。