マラカスがもし喋ったら

読書メモ、講演メモ中心の自分用記録。

ドラゴンボールのナムのエピソード

ナムは渇水の村を救うために天下一武道会の賞金で水を買おうとした。
ナムはジャッキー・チュンに敗れて、失意のうちに帰ろうとするが、
そこでチュンとたまたま会話をし、この国では水は無料なのだと教えてもらう。
ナムは涙を流して感謝して、ホイポイカプセルに水を沢山入れて村に持ち帰る。
ジャッキー・チュンにとっては当たり前、常識のことでも、ナムにとっては決定的に重要な情報だったわけだ。
ギャグの味付けはされているが、このエピソードは人生の核心をついている。
この情報の歯抜け現象、ある人にとって当然なことをある人は露ほども知らないということが、多くのすれ違いによる不幸を生んでいる。
  
自分にとっての最近のナム体験は、歯医者で歯石をとった方がいいということと、背筋を鍛えるために懸垂をした方がよくて、自宅で鴨居を使って懸垂ができるということを知ったことだ。
そんなことも知らなかったの?ということを知らなかった。みんなそうなのだ。
 
これを防ぐために、友達をたくさん作る、人とたくさん会話し情報交換する、本を読む、みたいなことが考えられそうだが、実際そういうことでもないと思う。
これは運とタイミングの問題であり、心のリラックスの問題であり、そして最低限の心構えとして、無知の知をわきまえるということだ。