マラカスがもし喋ったら

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7.14安全保障関連法案に反対する学者の会とSEALDs KANSAIの緊急シンポジウム@京都大学

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京都大学で行われた、安全保障関連法案に反対する学者の会とSEALDs KANSAIの緊急シンポジウムに参加してきました。
 
私はこの法案に大反対ですが、仕方なく通ったとしても、自衛隊アメリカの後ろにくっついて、どこか遠い国で後方支援をすることになるのだろうなと、漠然とイメージしていました。
しかし、シンポジウムを経て、それは随分「戦争」というものを甘く考えていたかもしれないと認識を改めました。
 
いくら地球の裏側であろうと、ある国(組織)と戦争になれば、日本は敵性国となり、日本国内も戦場となりえます。その攻撃は「卑劣なテロ」ではなく、戦争なのだから当然です。当然、日本に効果的にダメージを与えようとするわけで、今回学者の方が出した例は、原子力発電所に爆弾を仕掛けるという例でした。9.11でペンタゴンが攻撃を受けたように、霞ヶ関や永田町が狙われるかもしれません。
 
人を殺すということは当然自分も殺されるリスクがあるということです。戦争は甘くありません。それは70年前に日本が経験したことだと思います。
 
集団的自衛権とは他国の戦争に巻き込まれるということです。ベトナム戦争自衛隊は参加しませんでしたが、韓国軍は集団的自衛権のために参加しました。
今回の安全保障関連法案が通ってしまうと、日本は戦争する準備が出来上がってしまいます。
 
日本国憲法の前文を読むと、この憲法が、70年前の戦争に対する痛切な反省から成り立っていることがわかります。300万人の日本人が死に、日本軍が何人殺したかはわかりませんが、その数倍の中国をはじめとしたアジアの方がなくなりました。
過ちを二度と繰り返すまいと誓っているのが、憲法です。
70年経ち、その反省は消えようとしているようです。
 
今回の法案について、アンケートによると、149人中、146人の憲法学者違憲または違憲の疑いがあると言っています。また、この法案に反対する学者の署名が現在9766人集まっています。
 
私はこの数字は大変なものだと思うのですが、
それでも報道によると、この法案は今週中に衆議院を通過してしまいそうです。
 
今日、集まった学者の皆さんも、SEALDsという若者のグループも、相当な切迫感を持っていました。
 
先の戦争に、日本もドイツも含め、どうして突っ込んでしまったのか、止めるタイミングはなかったのか、今私は勉強中ですが、キーとなる法律があり、その成立後、なし崩し的に、事態が進行してしまうようです。
 
憲法という最大の壁がやすやすと突破されてしまったあとに、それを越える壁はありえるでしょうか?憲法を無視しても構わないのだという実績をつくってしまうと、そのあと、「なんでもあり」の状態になってしまわないでしょうか?
同時に提出されている、盗聴法の権限拡大も合わせ、国家主義の様相を強める現状に、危機感を持っています。
 
報道ステーション 憲法学者に聞いた〜安保法制に関するアンケート調査
http://www.tv-asahi.co.jp/hst/info/enquete/
 
安全保障関連法案に反対する学者の会
http://anti-security-related-bill.jp/