マラカスがもし喋ったら

読書メモ、講演メモ中心の自分用記録。

深尾葉子「日本の男を喰い尽くすタガメ女の正体」 (講談社+α新書)

サラリーマン社会を呪縛する「幸福の偽装工作」とは何か?
金曜日の妻たちへ
阪急沿線住宅街
婚姻関係が愛し合った結果ではなく、捕食者と獲物の関係。
「幸せの演技」「周囲への誇示」
「サラリーマン」の誕生
「家長」→「労働者」へ180度転換
戦前はお見合いが70%
1960年代後半 ほぼ半々。
2000年代10%以下。
「恋愛結婚」に恋愛なし。
25-29の未婚率 10→60%。
「結婚」とはつまり「安定」。
「正社員だけが享受できるシステム」
「正社員か否か」
10組中1組が離婚→3組中1組
支配されることに慣れきってしまうカエル男
現実を直視することすらできない。
「幸福の偽装工作」?≒認知的不協和の理論
フェイスブック
「自分は幸せだ」ということを広めてしまって既成事実化したい。
何も「自分で決められない」
「ふつう」というグロテスク
タガメ女は「約束」を好む。記念日。
「幸せ」を演出している。
ママ友と呼ばれる「タガメ女サークル」
非均質の排除
「小難しいことは避ける」
タガメ女の本業は搾取
ローンを組ませれば、目的の半分を達成した。
「一度前脚でガッシリと挟み込んだ獲物は絶対に放さない、という捕食者の本能」
多くの男性たちと疑似恋愛をするホステスさんなどは、もっとこの技術に長けていることでしょう。
「追いかけるのではなく相手に自分を追わせる」
本当に狩りをしているのは女性側
「魂を(生活条件や安定した収入に)売った娼婦」
「感情のない家庭」「偽装された家庭」
癒されることがなく、日増しにストレスや向けどころのない怒りだけが蓄積されていく。→未婚、DV、自殺
タガメ女からすれば、カエル男はエサにすぎません。
「桃子ママ」
ベビーカーのメーカ
ステータスとはつまり「階層」のこと。
「しつけ」と「タガ」
タガメ女、カエル男の再生産
それは、ホームレスたちが「タガ」のない世界の住人だからです。
秋葉原事件→母の「タガ」に対する怒り。
「妻子」と「住宅ローン」という二つの刃
安冨歩「関所資本主義」
タガメ女とデパート
奥様は魔女
カエル男も共犯者
幸せなはず
魂の植民地化
アメリカ的幸福のイメージ」
たとえば、郊外の一戸建てやマンション、エリートサラリーマンの妻、ママ友とのお茶会、デパートでのブランドショッピングを「悪」として糾弾したら、多くの人が首を傾げるでしょう。じゃあ、どうやって「幸せ」を手に入れるのだ、と逆ギレされるかもしれません。しかし、よく考えてみてください。これらは、「あってもいいものかもしれませんが、なくても困らない」ものではありませんか。人が幸せか否かということと、これらのものは本来無関係であるのに、いつの間にか幸せの指標とされていることに違和感を覚えないでしょうか。
まずはこのような「幸せの条件」を見直してみることからはじめてみてはいかがでしょうか。
自分の魂と向き合う→向き合わないために消費する