マラカスがもし喋ったら

読書メモ、講演メモ中心の自分用記録。

【読書メモ】田中正人、香月孝史『社会学用語図鑑 ―人物と用語でたどる社会学の全体像』(プレジデント社 2019年)


目次
本書の使い方
社会理論の展開
近代の幕開け
年表
人物紹介
 オーギュスト・コントカール・マルクスハーバート・スペンサー|ウィリアム・グラハム・サムナー|フェルディナント・テンニース|ソースティン・ヴェブレン|エミール・デュルケーム|ゲオルグジンメルジョージ・ハーバート・ミード|マックス・ウェーバー|チャールズ・クーリー|ロバート・E・パーク|マルセル・モース|モーリス・アルヴァックス|エルトン・メイヨー|ロバート・M・マッキーヴァー|ホセ・オルテガ・イ・ガセット|アーネスト・バージェス|アントニオ・グラムシヴァルター・ベンヤミンカール・マンハイム|マックス・ホルクハイマー|ルイス・ワース|エーリヒ・フロム
用語解説
 社会学 実証主義 三段階の法則 社会進化論 生産関係 資本家階級 労働者階級 疎外 階級闘争 上部構造 下部構造 イデオロギー 唯物史観 エスノセントリズム 誇示的消費 ゲマインシャフト ゲゼルシャフト 社会的事実 社会化 アノミー 機械的連帯 有機的連帯 自殺の類型 社会唯名論 社会実在論 形式社会学 価値自由 理念型 合理化 プロテスタンティズム 世俗化 エトス 社会的行為 暴力の独占 官僚制 支配の類型 贈与論 身体技法 鏡に映った自我 アイとミー 都市 アーバニズム 同心円モデル マージナルマン インフォーマル・グループ フォーマル・グループ フォーディズム ヘゲモニー コミュニティ アソシエーション 大衆の反逆 批判理論 権威主義的パーソナリティー アウラ パサージュ論 集合的記憶 知識社会学 連字符社会学
近代から現代へ
年表
人物紹介
 ルートヴィヒ・ウィトゲンシュタイン|アルフレッド・シュッツ|ハーバート・ジョジ・ブルーマー|ポール・ラザースフェルド|タルコット・パーソンズシモーヌ・ド・ボーヴォワールクロード・レヴィ=ストロース|デヴィッド・リースマン|ロバート・キング・マートンマーシャル・マクルーハンフィリップ・アリエス|ダニエル・J・ブーアスティン|マイケル・ヤング|チャールズ・ライト・ミルズ|ハロルド・ガーフィンケル|ラルフ・ダーレンドルフ
用語解説
 AGIL図式 構造機能主義 コンフリクト理論 順機能 逆機能 顕在的機能 潜在的機能準拠集団 予言の自己成就 中範囲の理論 マクロ社会学 ミクロ社会学 シンボリック相互作用論 現象学的社会学 エスノメソドロジー オピニオン・リーダー 他人志向型 言語ゲーム パーワエリート インセスト・タブー 構造主義 メリトクラシー 疑似イベント メディアはメッセージ 人間の拡張 〈子供〉の誕生アリエス 第二の性 フェミニズム
未来へ
年表
人物紹介
 ルイ・アルチュセール|アーヴィング・ゴッフマン|ジョン・I・キツセ|ジャン=フランソワ・リオタール|ジグムント・バウマンミシェル・フーコー|イヴァン・イリイチニクラス・ルーマン|ハワード・S・ベッカー|ジャン・ボードリヤール|ピーター・L・バーガー|ユルゲン・ハーバーマスピエール・ブルデュー|イマニュエル・ウォーラーステイン|マンサー・オルソン | スチュアート・ホール|アントニオ・ネグリエドワード・サイードベネディクト・アンダーソンアンソニー・ギデンズ|ジョジ・リッツァー | アーリー・ラッセル・ホックシールド|ロバート・パットナム|ジョック・ヤング|マニュエル・カステル | ガヤトリ・C・スピヴァク|マーク・グラノヴェッターリチャード・セネット|ウルリッヒ・ベック|ジョン・アーリ|デヴィッド・ライアン|イヴ・セジウィック|ディック・ヘブディジ|ジュディス・バトラーネイサン・グレイザー|マイケル・ハート
用語解説
 ラベリング理論 スティグマ 公共圏 コミュニケション的理性 生活世界の植民地化 国家のイデオロギー装置 生の権力 パノプティコン 構築主義 集合的消費 オリエンタリズム 文化資本 ハビトゥス 弱い紐帯 想像の共同体 世界システム論 観光のまなざし マクドナルド化 サバルタン シャドウ・ワーク セカンド・シフト 感情労働 フリーライダー ポストモダン ホモソーシャル ジェンダー サブカルチャー エンコーディング デコーディング 記号的消費 シミュラクル 社会関係資本 ダブル・コンティンジェンシー 複雑性の縮減 オトポイエーシス エスニシティ 公共性の喪失 〈帝国〉 マルチチュード 包摂型社会 排除型社会 リキッド・モダニティ 監視社会 脱埋め込み 再帰性 構造化理論 再帰的近代 リスク社会
あとがき
参考文献
索引

 
社会学
-社会実在論
-社会唯名論(社会とは人間または人間関係の集合にすぎない)
コント フランス革命後の混乱する社会の再組織化。
マルクス 生産手段 生産関係(人間関係)
搾取と疎外の図
イデオロギー「自分が生きている時代の生産関係を意識せずに、あたかも自分が主体的に考え出した意見のように発せられた主義主張をマルクスは疑似意識と呼んで批判しました。」
エノセントリズム(自民族中心主義)
デュルケーム 社会的事実 (規範)ルール
宗教 マナー 法律 道徳 流行 習慣
デュルケーム 分業
ウェーバー 近代化=合理化(脱呪術化) 世俗化(お金のため)
価値合理性→目的合理性
ウェーバー『職業としての政治』内の『国家社会学
国家とは、暴力の独占
「官僚制による人間疎外」
モース 贈与と返礼 によって部族間の争いを防ぐ
マージナルマン
グラムシ ヘゲモニー 強制(暴力)と合意(同意)(メディアや学校教育)の両面から覇権を握る
>>ハリウッドは大軍隊に匹敵する<<
ポピュリズム(大衆主義)←→エリート主義
オルテガ←→橋爪大三郎の天才と秀才の区別
マンハイムイデオロギーユートピア
普遍的イデオロギーを自覚する人=知識人(インテリゲンチャ
エスノメソドロジー 無意識に行われている行動に注目
近親相姦(インセスト)タブー = 女性の交換
アリエス <子供>の誕生 17世紀以前は「小さな大人」
ハーバーマス コーヒーハウス(イギリス・フランス) 公共圏 侃々諤々 議論
(公衆が議論を通して、公権力に対抗する場)
ハーバーマスは18世紀のイギリス、フランス等の都市で広まったコーヒーハウスに着目しました。コーヒーハウスでは異なった階層の人々が対等に議論する公共圏(市民的公共圏)が生まれていたと指摘します。
コーヒーハウスでの討論は新聞などの活字メディアで紹介されます。そして活字メディアをもとにまたコーヒーハウスで議論が積み重ねられます。このプロセスによって公権力に批判的な意見が形成されるという流れが公共圏です。公権力に対抗する力を持たなかった公衆が、公共圏の成立によって、公権力に対抗する力を持つことができるようになったのです。
けれども、メディアの中心が活字からテレビになると、状況は一変します。
公共放送は政府のプロパガンダを一方的に放送します。また民間放送は、スポンサー企業にとって都合のよい情報しか提供しません。大衆はそれらの情報をただありがたがるだけだとハーバーマスは言います。テレビの普及にしたがって、公共的な討論を生む公共圏は廃れていきました。
近年、インターネットの普及により、公共圏に似たものが復活しました。ただし、インターネットは顔の見えない人同士の無責任な独り言が浮いている場にすぎず、公共的な討論の場とはいえないという見解もあります。」
想像の共同性=テレビ
マクドナルド化=合理性の非合理性
へブティジ 「サブカルチャー」(人数が少ない)
オートポイエーシスルーマンは、社会を構成する要素は、人間ではなく、コミュニケーションだと考えました。
コミュニケーションが次のコミュニケーションを自動的に生み出す → それが社会を構成する
「公共性の喪失」「自分の欲望と社会全体の利益の区別ができない現代人のこうした心理状態をセネットはナルシシズムという言葉で表現している」
「<帝国>は日常生活の至る所に浸透し、人々を資本主義に順応させるために、人々を管理・育成しています。」
監視社会と内定辞退率
9/24読了。