マラカスがもし喋ったら

読書メモ、講演メモ中心の自分用記録。

【イベントメモ】神保哲生、宮台真司「年末恒例マル激ライブ2023」@きゅりあん品川区立総合区民会館大ホール

・なぜADHDが正しいのか。『普通という異常 健常発達という病』
・酒、タバコ 途上国 いつ死んでもおかしくない 死が身近だから今を楽しく生きる ↔ ポートフォリオ(株、投資信託など)、貯蓄 
・学問を地域に還元すること 子ども大学
・吉田民人 理論社会学 メモを見ない
・マスコミ報道 検察の掌の上で踊らされているだけ
田中角栄ミッテラン死刑廃止ヴァイツゼッカーのスピーチ力 ↔ 安倍、菅、岸田の原稿読み
・デュルケム なぜ犯罪や戦争のような逸脱があるのかではなく、逆になぜ秩序があるのか → ホッブズ
ホッブズ 経済取引をするために暴力を預ける
田中角栄 500万円ずつ 頭を下げて渡す 「不快だろうが、どうかもらってくれ」
・パーティー券問題 贈収賄に近い ゾンビ企業の延命 産業構造改革が出来ない
・我々は政治家は選べるが、官僚は選べない ウェーバー 政治家と官僚の最終戦
・旧内務省支配→検察支配
・雇用の流動性 少しでも賃金の高いところに転職する
swatch ルイ・ヴィトン 中小工房の生き残り策
・ホームベースを作ること バトルフィールドに出撃し、帰還する場所 感情的安全を回復する場所
アングロサクソン 絶対核家族主義
・日本 世界で最も血縁が薄い 個人化が最も進んでいる
・墓仕舞い 終活ビジネス タワマンで孤独死
・自然信仰も宗教も弱い 共同体、コミュニティも崩壊 だからみんな弱い
・80年代 新住民化 安全・安心・便利・快適 公園の禁止事項 焚き火 隣人訴訟 掟より法を重視
・そこで育った「育ちの悪い子」(過保護に育てられた子)がキャラを演じて、自分の内面を隠す
・道路で遊ぶ 蝋石 ケンケンパ
・94年 渋谷・音楽・世紀末 クラブ=ディスコのアンチテーゼ チルする場所 まったり アジール それも96年に終わる
・楽しめる、自分をさらけし、自然に笑える場所があるかどうか
・ナンパ 目が合う 前提があれば(同じ映画の帰りなど)、話しかけないのがおかしい → 今は聖徳太子スタイル みんなスマホとにらめっこ
・96年から 他人を避ける避ける 目を合わさない ディフェンスの壁が分厚すぎ 米国三菱自動車セクハラ事件  
・損得勘定より価値観 ジャスティスとフェアネス
・友達の濃さ、人間関係の濃さ
記者クラブ(マスコミ)が官僚と一体になっている。
・人生経験、フィールドワーク
・日本の風土、大きな平野がないので、それぞれに分かれて住んでいた 多民族の侵入や大虐殺の歴史がない → 価値へのコミットがない、共同体の中の座席争い 国自体が村社会
・芥正彦、近田春夫と喧嘩 雨降って地固まる体験 パレーシアの経験 宮台真司自伝本
・リーダー=音頭を取る人 飲み会の幹事
 
◆感想:毎年恒例。
宮台さんの恒例の話だが、何度でも考える必要がある。
80年代の新住民化。安全・安心・便利・快適を得て、代わりに何を失うのか。
街が浄化されていく。
日本。そもそも血縁が薄い、地縁もどんどん薄くなる。共同体がない。
友人が少ない、内面をさらけ出せない。
価値へのコミットが薄い、宗教的力も薄い。
頼れるのは唯一お金だけ。そのお金もない。
だから日本人はみんな弱い。頼れるものがない。自己肯定感が低い。
感情的安全が保てない。
ホームベース、同志の重要性。
そこを言われると、自分のような友人の少ない、プレカリアート独身中年にはほんとうに厳しい話だが、
泣き言をいっても始まらないので、まだ諦めず、やっていきたいと思う。
冒頭のあの事件を経た影響という話で、
ますます今を楽しく生きること、自分のADHDを肯定することという話が良かった。