マラカスがもし喋ったら

読書メモ、講演メモ中心の自分用記録。

パースペクティブ 6回目 モースからレヴィ=ストロースへ

参考書 おすすめ
世界思想社 社会学ベーシック
命題コレクション 社会学
 
1.モース「贈与論」ふりかえり
贈与の「力」物の「力」
クラ ポトラッチ
贈与か戦争か
労働という「贈与」に対する「補償」=社会福祉制度
→M.A.U.S.S. 理論→社会運動
 
2.ブラウの社会的交換理論
P.M.ブラウ「交換と権力」
交換、贈与は権力関係を産む
 
3.純粋贈与の不可能性/可能性
1)J・デリダ 「交換と贈与」
純粋贈与の不可能性
2)中沢新一 自然の贈与 「緑の資本論」「愛と経済のロゴス」
志賀直哉小僧の神様
3)国際医療NGOジャパンハート 無償無給の医療活動
吉岡秀人医師
求道的・文化的・感情的・贈与の送り手と同時に受け手
 
3.レヴィ=ストロース(1908-2009)
構造人類学」(1958)構造主義を代表する一人とみなされる
1)浮動するシニフィアン「マルセル・モース著作集への序文」
①マナ(力の観念)の多義性 
マナは「同時にこれらすべてである」のは、「これらすべてではまったくないから」ではないか
②モース批判 原住民の自己理解を追認しているにすぎない
③マナは「浮動するシニフィアン」「ゼロ記号」の機能に相当
④マナは、知覚しえない全体(交換における自他の関係性)を知覚し、その矛盾を超克するもの
⑤思惟を形づくる無意識的全体をレヴィ=ストロースは構造とよぶ→構造主義
2)近親婚の禁止と女性の交換
3)レヴィ=ストロースの解釈
①近親婚の禁止は「女性の交換」の命令である
女性は贈り物と考える
②無意識的構造の規則:女性の贈与(交換)は集団間の互酬的関係を確立する
4)レヴィ=ストロースの理論:現代社会への示唆
①交換理論の一般化
・「交換」は社会生活の基礎
・女性・財・言葉の交換
・限定交換/一般交換
②現代に残存する贈与慣行とその連帯創出機能の指摘
 
4.クリスマス
エスの誕生日ではない
ミトラス教の祝日
冬至の祭り
サンタクロース
人さらい 聖ニコラス 余興を取り仕切る道化役 空を飛ぶオーディン ツリーは呪術的 
日本 1950 占領期の影響 ケーキのおみやげ
1970年代以降 カップルで
キリスト教の行事のように思われているクリスマスを動かしている贈与の原理(祝祭の論理)
宗教を超えて、贈与のイベント