マラカスがもし喋ったら

読書メモ、講演メモ中心の自分用記録。

2021-01-01から1年間の記事一覧

【レポート】放送大学 西洋哲学の起源(’16)レポート 「プラトンのイデア論と想起説について」

プラトンのイデア論について私の勝手な感想を述べる。参考図書として、竹田青嗣著『プラトン入門』(2015年ちくま学芸文庫)を読んだので、こちらを参考にする。 プラトンのイデア論は、その神秘的、宗教的、非科学的なところを批判されているようだが、それ…

【読書メモ】東浩紀『ゆるく考える』(河出書房新社)

[asin:B07QGVG4PM:detail] 目次 1 2018 (坂のまち、東京 休暇とアクシデント よそものが作る地域アート ほか) 2 2008‐2010 (なんとなく、考える 全体性について なんとなく、考える 公共性について なんとなく、考える 現実感について ほか…

【読書メモ】竹田青嗣『プラトン入門』(2015 ちくま学芸文庫)

プラトン入門 (ちくま学芸文庫)作者:竹田 青嗣筑摩書房Amazon1999年3月ちくま新書の改訂版 目次 序 反=プラトンと現代 第1章 哲学のはじまり 1.「普遍性」について 2.「原理」「概念」「パラドクス」 3.「根源」への問い――なぜ無ではないのか 4.「原因…

【読書メモ】明石昇二郎『敦賀湾原発銀座[悪性リンパ腫]多発地帯の恐怖』(1997年4月 技術と人間)

敦賀湾原発銀座[悪性リンパ腫]多発地帯の恐怖作者:明石 昇二郎メディア: 単行本目次 プロローグ 「ガン患者激増」の噂を追って ある“スクープ”情報 ルポルタージュの「大原則」 調査区域は原発の半径一〇キロ圏内 第2章 「あなたの家にガンの人はいますか?…

【読書メモ】木下是雄『レポートの組み立て方』(ちくま学芸文庫)

レポートの組み立て方 (ちくま学芸文庫)作者:木下是雄発売日: 2013/08/02メディア: Kindle版目次 1. レポートの役割 1.1 レポートとは 1.2 大学生のレポート 1.3 社会人のレポート 2. 事実と意見の区別 2.1 事実と意見――言語技術教育との出会い 2.2 事実とは…

【読書メモ】東浩紀『ゲンロン戦記ー「知の観客」をつくる』(中公新書ラクレ)

ゲンロン戦記-「知の観客」をつくる (中公新書ラクレ, 709)作者:東 浩紀発売日: 2020/12/08メディア: 新書目次 第1章 はじまり 第2章 挫折 第3章 ひとが集まる場 第4章 友でもなく敵でもなく 第5章 再出発 第6章 新しい啓蒙へ あとがき 第1章 はじま…

【授業メモ】「西洋哲学の起源 第05回 アリストテレスの哲学(1)-その生涯と著作、論理と自然理解」

放送大学 荻野弘之先生 1.アリストテレスの生涯――マケドニアからアテナイへ ・マケドニアの宮廷医師の息子。17歳でアテナイのアカデメイアに留学し20年過ごす。プラトン没後、学園を去り、小アジアを遍歴後マケドニアに戻り、アレクサンドロス王太子の個人…

【授業メモ】「西洋哲学の起源 第04回 プラトンの哲学(2)-イデア論と魂の不滅」

放送大学 荻野弘之先生 1.初期から中期へ ・中期の特徴①長く複雑になった②登場人物増え、舞台設定も詳しくなる③ソクラテスが長く自説を語る④魂の話が多い⑤イデア論が出てくる。 2.イデア論の特徴 ・動詞「見る」(idein)。イデアidea 最初は、目で見える…

【読書メモ】浅田彰、島田雅彦『天使が通る』(新潮文庫)

天使が通る (新潮文庫)作者:彰, 浅田,雅彦, 島田メディア: 文庫目次 はじめに 1 ダンテ―愛の超新星 2 ニーチェ―超人のオペラ・ブッファ 3 フーコー―悦ばしき回帰 4 ミシマ―模造を模造する 5 ヴェンダース―廃墟の光 おわりに はじめに ・会話が途切れた…

【授業メモ】「西洋哲学の起源 第03回 プラトンの生涯と哲学(1)-対話劇とアポリアの意味」

放送大学 荻野弘之先生 1.プラトンの生涯とその時代 ・アテナイ屈指の名家出身 ・ペロポンネソス戦争(前431-404)によって没落 → 扇動政治家の跋扈する衆愚政 ・シケリア島シュラクサイに渡航 しかし失意の帰国 ・アテナイ北西郊外の神域アカデメイアに門…

【授業メモ】「西洋哲学の起源 第02回 ソフィストとソクラテス-自然から人間へ」

放送大学 荻野弘之先生 1.ソフィストとは誰か ・自然から人間への関心の転換→ソフィスト ・sophism 意図的に相手を騙そうとする誤った議論 =偽の知識人、詭弁家 ・日本語の先生 2.ソフィスト運動に連なる人々 ・代表格プロタゴラス ・ゴルギアス 弁論家 …

【読書メモ】高村友也『僕はなぜ小屋で暮らすようになったか 生と死と哲学を巡って』(同文館出版)

僕はなぜ小屋で暮らすようになったか 生と死と哲学を巡って (DOBOOKS)作者:高村 友也発売日: 2015/12/01メディア: 単行本(ソフトカバー)目次 はじめに 第1章 無縁、無常、何もない家―河川敷のテント暮らし 第2章 死の観念、人生、私的体験―少年時代一 第…

【授業メモ】「西洋哲学の起源 第01回 古代ギリシア哲学の誕生-ソクラテス以前」

放送大学 荻野弘之先生 1.起源の問い ・アリストテレス「哲学は昔も今も<驚くこと>に始まる」 ・天文気象など「なぜだろう」 ・「何から出来ているか(質料因)」に着眼した自然哲学が哲学の最初 2.イオニア自然学の誕生(ミレトス学派) ・哲学の「最初…

【読書メモ】萩尾望都『11人いる!』 (小学館文庫 漫画)

11人いる! (小学館文庫)作者:萩尾望都発売日: 2014/08/25メディア: Kindle版◆要約:大学惑星入学テストの最終審査で宇宙船の中で53日過ごすのだが10人のはずが11人いる。1人の招かれざる客は誰なのか?いろいろトラブルが起きるが無事試験をパスすることが…

【読書メモ】村上淳監修『トッププロが教える! 麻雀 最強の戦術50』(メイツ出版 2012)

トッププロが教える! 麻雀 最強の戦術50 (コツがわかる本!)発売日: 2012/06/15メディア: 単行本◆感想:初心者にはとても勉強になる。心構え中心。

【読書メモ】栗原康『現代暴力論 「あばれる力」を取り戻す』(2015 角川新書)

現代暴力論 「あばれる力」を取り戻す (角川新書)作者:栗原 康KADOKAWA/角川書店Amazon はじめに 我々は一方的に暴力をふるわれている 反原発デモにいく 生は永久の闘いである 生きのびるのではなく、生きたいとおもう 本書の構成 第1章 国家の暴力―我々は…

【街歩き】滝頭 腰越 岡村公園 大岡 弘明寺

【街歩き】滝頭 岡村 三殿台遺跡 弘明寺 中村橋商店街

【読書メモ】白井聡『武器としての「資本論」』(東洋経済新報社 2020年)

武器としての「資本論」作者:聡, 白井東洋経済新報社Amazon はじめに 生き延びるための「武器」としての『資本論』 第1講 本書はどのような「資本論」入門なのか 『資本論』入門――どのような視角から読むのか なぜ今、マルクスなのか 使用するテキスト 第2…

【街歩き】南太田 清水ヶ丘公園 大原隧道 南太田四丁目公園 井土ヶ谷 中村橋商店街

【読書メモ】菊地浩之『最新版 日本の15大財閥』(角川新書)

最新版 日本の15大財閥 (角川新書)作者:菊地 浩之発売日: 2019/03/09メディア: 新書・財閥のキーワードは「家族」 ・第一次大戦特需→反動恐慌→昭和金融恐慌→振るいにかけられ六大銀行→六大財閥 ・三井財閥総帥団琢磨暗殺→批判をかわすため「財閥転向」。株式…

【読書メモ】鎌田慧『ルポルタージュ 幸せの報酬』すずさわ書店

ルポルタージュ 幸せの報酬作者:鎌田 慧メディア: ハードカバー1990年発行 笹川良一の真相 商才 逆転 血族 頂点 世襲 勲章 堤義明の挫折 炭都夕張100年の夢 「尊王攘夷」の志士たち あふれる紙々の公害 交通安全協会の奇怪 驕れる大国は久しからず――アジア系…

【街歩き】国会前 赤坂見附 紀尾井町 麹町 市ヶ谷

・ドイツは脱原発を実現した ・原子力は高く付く。再生可能エネルギーの方が安い ・発送電分離しないと、送電を握っている権力が強すぎる ・送電国有化 ・東電はすでに実質国有化されている ・この前の地震でまた、水位と気圧が下がった。→また穴が空いたと…

【映画メモ】土井敏邦監督『福島は語る 完全版』(2018)

日比谷図書文化館 5時間20分 第一章 避難 ・片岡輝美 ・草野美和 ・岡部理恵子 ・星ひかり ・松本徳子 第二章 仮設住宅 ・藤島昌治 ・佐藤章一 ・山田隆信 第三章 悲憤 ・小林恒司 ・佐久間いく子 ・渡辺洋子 第四章 農業 ・野口時子 ・中村和夫 ・地脇美和 …

【読書メモ】『思想としての〈新型コロナウイルス禍〉』(河出書房新社)

思想としての〈新型コロナウイルス禍〉発売日: 2020/05/23メディア: 単行本目次 大澤真幸 不可能なことだけが危機をこえる 連帯・人新世・倫理・神的暴力 仲野徹 オオカミが来た! 正しく怖がることはできるのか 長沼毅 コロナウイルスで変わる世界 宮沢孝幸…

【読書メモ】栗原康『はたらかないで、たらふく食べたい 「生の負債」からの解放宣言 』(タバブックス)

はたらかないで、たらふく食べたい 「生の負債」からの解放宣言作者:栗原康発売日: 2015/04/21メディア: 単行本(ソフトカバー)目次 キリギリスとアリ ―はたらくこと馬車馬のごとく、あそぶこと山猿のごとし 切りとれ、この祈る耳を ―耳切り一団 3・11に…

【読書メモ】瀬戸内寂聴『諧調は偽りなり――伊藤野枝と大杉栄(下)』 (岩波現代文庫) 巻末栗原康との対談

諧調は偽りなり――伊藤野枝と大杉栄(下) (岩波現代文庫)作者:瀬戸内 寂聴発売日: 2017/02/17メディア: 文庫瀬戸内 魔子 ルイズに会ってる 一遍「捨ててこそ」 生き方を変えていくことが革命だとしたら恋自体が革命 管野須賀子 金子文子 2016/11/16 寂庵にて

【講演メモ】「図書館で哲学を withコロナ時代の哲学『人権と公共の福祉 その両立を考える』」講師:山脇直司

神奈川県立図書館主催 ZOOM開催 人権 と 公共の福祉 の関係 人権 自由権(国家からの自由)/社会権(国家による自由) 原則自由権が優先 公共の福祉=WHO社会的健康=身体面+精神面+社会面が満たされた状態 >>時短協力金 日本は一律 欧州は従業員の数で計…

【読書メモ】佐々木実『竹中平蔵 市場と権力 「改革」に憑かれた経済学者の肖像』 (講談社文庫)

竹中平蔵 市場と権力 「改革」に憑かれた経済学者の肖像 (講談社文庫)作者:佐々木 実講談社Amazon目次 はじめに 「改革」のメンター 1章 和歌山から東京へ 競争心 理想の社会と現実のはざまで 東京の家族 2章 不意の転機 銀行員から経済研究員に ハーバード…