マラカスがもし喋ったら

読書メモ、講演メモ中心の自分用記録。

読書メモ

【読書メモ】大澤真幸編『アキハバラ発―〈00年代〉への問い』(岩波書店 2008年)

アキハバラ発―〈00年代〉への問い岩波書店Amazon はじめに 大澤真幸 I 真夏の秋葉原を歩いて,ここには本質など何もないと気づいた 森 達也 「排除」のベルトコンベアとしての派遣労働 竹信三恵子 孤独ということ――秋葉原事件を親子関係から考える 芹沢俊介 …

【読書メモ】TVOD『ポスト・サブカル焼け跡派』(百万年書房 2020年)

ポスト・サブカル焼け跡派作者:TVOD百万年書房Amazon プロローグ コメカ(TVOD) 第1章 カウンターからサブカルチャーへ(1973-1978) 矢沢永吉 アメリカ化された「天然」の天才 沢田研二 ポップな記号に成りきること 坂本龍一 消費されるイデオロギー …

【読書メモ】副島隆彦監修、中田安彦著『ジャパン・ハンドラーズ―日本を操るアメリカの政治家・官僚・知識人たち』(日本文芸社 2005年)

ジャパン・ハンドラーズ―日本を操るアメリカの政治家・官僚・知識人たち作者:中田 安彦日本文芸社Amazon2005年5月出版 目次 監修のことば 第1章 日本を背後から操るジャパン・ハンドラーズ ジャパン・ハンドラーズとは何か? 古代ローマ帝国とアメリカ帝国 …

【読書メモ】宇野常寛 x 濱野智史『希望論 2010年代の文化と社会』 (NHKブックス 2012年)

希望論 2010年代の文化と社会 (NHKブックス)作者:宇野 常寛,濱野 智史NHK出版Amazon2012年1月出版 目次 Ⅰ 「震災」から考える 1.フクシマ”を受け止めるための想像力 2.復興への希望はどこにあるか Ⅱ 「戦後以降」を考える 1.情報社会の現在地まで 2.日本…

【読書メモ】中村淳彦『東京貧困女子。―彼女たちはなぜ躓いたのか』(東洋経済新報社 2019年)

東京貧困女子。―彼女たちはなぜ躓いたのか作者:中村 淳彦東洋経済新報社Amazon2019年4月出版 まえがき 第1章 人生にピリオドを打ちたい 第2章 母親には一生会いたくない 第3章 明日、一緒に死のう。死ねるから…… 第4章 あと1年半しか仕事ができない 第…

【読書メモ】永江朗『批評の事情』(ちくま文庫 2004年)

批評の事情 (ちくま文庫)作者:永江 朗筑摩書房Amazon2001.9単行本 2004.7文庫 1 社会はどうなる?(宮台真司・90年代がはじまった/宮崎哲弥・アカデミズムとジャーナリズムのあいだで ほか) 2 時代の思考回路(大塚英志・物語の生産と消費をにらんで/…

【読書メモ】別冊宝島編集部 『昭和の「黒幕」100人 ~「巨魁」たちの時代』(2015年)

昭和の「黒幕」100人 ~「巨魁」たちの時代宝島社Amazon日本戦後史の理解 目次が大事 ①児玉誉士夫 鳩山一郎 日本民主党 日韓ビジネスの仕切り役 東スポ ② 2兆円競艇マネー ③ 電源三法 交付金 原子力損害賠償法(原賠法)上限1200億 P19原発が正常に 話 在日…

【読書メモ】小野登志郎『ドリーム・キャンパス スーパーフリーの帝国』(太田出版 2004年)

ドリーム・キャンパス: スーパーフリーの「帝国」作者:小野 登志郎太田出版Amazon2004年8月出版 目次 序 高田の馬場の片隅から 1 六本木大学 六本木大学の出来るまで 年々縮小していく大学サークル スーパーフリー20年間の歴史 六本木大学と早稲田祭、その…

【読書メモ】中森明夫『東京トンガリキッズ 』(角川文庫 2004年)

東京トンガリキッズ (角川文庫)作者:中森 明夫角川書店Amazon目次が重要 ・『ミスハイスクールDJ』都立明正高校一年松永夏代子の声質 ・青春という名のラーメン・知的なタコイカ ・サイバーパンクなんていかしたもんじゃない、主婦の頭の中みたいなごちゃご…

【読書メモ】別冊宝島編集部『完全保存版 日本のヤクザ120人と昭和裏面史』(2018年)

完全保存版 日本のヤクザ120人と昭和裏面史宝島社Amazon 第1章 昭和裏面史 日米安保とヤクザと児玉誉士夫 不良外国人と左翼排除で存在感――戦後日本の暴力団の実像 日韓国交正常化の陰に在日ヤクザ 岸元首相に食い込んだ東声会会長・町井久之の政財界人脈 暴…

【読書メモ】栗原康『学生に賃金を』(新評論 2015年)

学生に賃金を作者:栗原 康新評論Amazon2015年2月発行。 はじめに 1 第1章◆大学無償化の思想……………………………………………………………9 学生に賃金を 9/アウトノミア運動―ヨーロッパの大学無償化 16/高等教育の機会均等 21 医師不足の解消 28/男女の進学格差 31/ショバ代…

【読書メモ】John Baichtal編 野中モモ訳『物を作って生きるには ――23人のMaker Proが語る仕事と生活』(オライリー・ジャパン 2015年)

物を作って生きるには ―23人のMaker Proが語る仕事と生活 (Make:Japan Books)オライリージャパンAmazon 序 ジョン・バイクタル はじめに ジョー・フーディ 01 無職のやりかた ウェンディ・トレメイン 02 INTERVIEW エミール・ペトロン(Tindie) 03 メイカー…

【読書メモ】『ユリイカ 2016年1月臨時増刊号◎総特集=坂口恭平』

ユリイカ 2016年1月臨時増刊号◎総特集=坂口恭平 -『0円ハウス』『独立国家のつくりかた』『現実脱出論』から『家族の哲学』へ・・・複数のレイヤーを生きる作者:坂口恭平,石牟礼道子,藤村龍至,石川直樹青土社Amazon 目次 【錯綜/交響する世界】 駆け込み訴…

【読書メモ】橘玲『幸福の「資本」論―――あなたの未来を決める「3つの資本」と「8つの人生パターン」』(ダイヤモンド社 2017年)

幸福の「資本」論―――あなたの未来を決める「3つの資本」と「8つの人生パターン」作者:橘 玲ダイヤモンド社Amazon 目次 Prologue あなたがいまここに存在することがひとつの奇跡 Part0 「お金持ち」と「貧乏人」の三位一体幸福論 Chapter1 幸福の3つのイン…

【読書メモ】植村邦彦『隠された奴隷制』(集英社新書 2019年)

隠された奴隷制 (集英社新書)作者:植村 邦彦集英社Amazon はじめに 第一章 奴隷制と自由ー啓蒙思想 1.ロックと植民地経営 2.モンテスキューと黒人奴隷制 3.ルソーのモンテスキュー批判 4.ヴォルテールの奴隷制批判 第二章 奴隷労働の経済学──アダム・ス…

【読書メモ】木澤佐登志『ニック・ランドと新反動主義 現代世界を覆う〈ダーク〉な思想』(星海社新書 2019年)

ニック・ランドと新反動主義 現代世界を覆う〈ダーク〉な思想 (星海社新書)作者:木澤 佐登志星海社Amazon はじめに 1 ピーター・ティール ピーター・ティールとは誰か ルネ・ジラールへの師事 学内紛争にコミットする 主権ある個人、そしてペイパル創業へ ニ…

【読書メモ】廣瀬純『蜂起とともに愛がはじまる―思想/政治のための32章』(河出書房新社 2012年)

蜂起とともに愛がはじまる---思想/政治のための32章作者:廣瀬 純河出書房新社Amazon 目次 序にかえて 頭痛―知力解放から蜂起へ 『蟹工船』よりも「バートルビー」を アントニオーニ/メルヴィル/アガンベン 君は「反革命」を覚えているか? ヒッチコック/…

【読書メモ】『長渕剛:民衆の怒りと祈りの歌』(KAWADE夢ムック 文藝別冊 2015年)

長渕剛:民衆の怒りと祈りの歌 (KAWADE夢ムック 文藝別冊)河出書房新社Amazon 目次 【カラーグラビア】富士の国2015 本誌初公開! 創作ノート・手書き原稿掲載 「鶴になった父ちゃん[草稿]」「絶望とは何か! ! ……[草稿]」 「かすかな抵抗は民衆のものだ……[草稿…

【読書メモ】2019年に読んで面白かった本ランキング

2022年1月にこのエントリを書いている。 1位 田中正人、香月孝史『社会学用語図鑑 ―人物と用語でたどる社会学の全体像』(プレジデント社 2019年) 2位 田中正人、斎藤哲也『続・哲学用語図鑑 ―中国・日本・英米(分析哲学)編』(プレジデント社 2017年) 3位…

【読書メモ】栗原康『大杉栄伝 永遠のアナキズム』(夜光社 2013年)

大杉栄伝: 永遠のアナキズム作者:栗原 康夜光社Amazon 目次:はじめに 第一章 蜂起の思想 一九一八年、一〇〇〇万人暴動 / デマを流せ! / 蜂起のイメージ / 民衆芸術としてのストライキ第二章 アナキズム小児病 子どもという病 / 花の都大東京 / 監獄…

【読書メモ】宮台真司、仲正昌樹『日常・共同体・アイロニー 自己決定の本質と限界』(双風舎 2004年)

日常・共同体・アイロニー 自己決定の本質と限界作者:宮台 真司,仲正 昌樹双風舎Amazon三省堂書店 神田本店 佐伯由美子 「近代の超克」 廣松渉 仲正のまえがきが傑作 当時41歳 目次 第一章 現代思想と自己決定 第二章 共同体と自己決定 第三章 リベラリズム…

【読書メモ】『まとまらない人 坂口恭平が語る坂口恭平』(リトルモア 2019年)

まとまらない人 坂口恭平が語る坂口恭平作者:坂口 恭平リトルモアAmazon1.僕がしてきたこと 集中ができない 図面の引けない建築家 カンボジア ツアコン 20歳 下北沢 チャイとインドカレー フェルディナン・シュヴァル 郵便配達夫 シュヴァルの理想宮 ワシン…

【読書メモ】ゲーム関係の本 10冊

こんなにいっぱい トランプ・ゲーム作者:保科 橋一金園社Amazonトランプはインド、中国由来。十字軍によって西洋にもたらされた。 ツー・テン・ジャック ナポレオン セブンブリッジNHK 美の壺 かるた (NHK美の壺)NHK出版Amazon欲しい。美しい。いろはカルタ…

【読書メモ】仲正昌樹『現代思想の名著30』(ちくま新書 2017年)

現代思想の名著30 (ちくま新書 1259)作者:仲正 昌樹筑摩書房Amazon 1 現象学・実存主義 ①フッサール『ヨーロッパ諸学の危機と超越論的現象学』―「生活世界」から捉えなおす ②ハイデガー『存在と時間』―現代思想の金字塔 ③サルトル『存在と無』―「自己意識」…

【読書メモ】田中正人、香月孝史『社会学用語図鑑 ―人物と用語でたどる社会学の全体像』(プレジデント社 2019年)

社会学用語図鑑 ―人物と用語でたどる社会学の全体像作者:田中 正人,香月 孝史プレジデント社Amazon 目次 本書の使い方 社会理論の展開 近代の幕開け 年表 人物紹介 オーギュスト・コント|カール・マルクス|ハーバート・スペンサー|ウィリアム・グラハム・…

【読書メモ】寺尾紗穂『彗星の孤独』(スタンド・ブックス 2018年)

彗星の孤独作者:寺尾 紗穂スタンド・ブックスAmazon2018年8月刊行 西岡恭蔵「Glory Hallelujah」 「ミヒャエル・エンデは、「客観」という概念は16世紀ごろフィクションとして設定され、当時の人々はそれがフィクションであることを知っていたが、今ではまっ…

【読書メモ】『皆殺し文芸批評―かくも厳かな文壇バトル・ロイヤル』 作者: 柄谷行人,福田和也,清水良典,富岡幸一郎,東浩紀,スガ秀実,島弘之,大杉重男(四谷ラウンド 1998年)

皆殺し文芸批評―かくも厳かな文壇バトル・ロイヤル作者:行人, 柄谷,和也, 福田,良典, 清水,幸一郎, 富岡,浩紀, 東,スガ 秀実,弘之, 島,重男, 大杉四谷ラウンドAmazon 第1章 20世紀の批評を考える (柄谷行人 スガ秀実 福田和也) 第2章 小説の運命(1)第三の新…

【読書メモ】『別冊宝島110 80年代の正体! それはどんな時代だったのか ハッキリ言って「スカ」だった!』(宝島社 1990年)

80年代の正体 (別冊 宝島)宝島社Amazon1990年4月発行 目次 Part1 「わたしがいちばんかわいい」というワガママ 1.流通革命▶「眠らない「欲望」の充填装置<コンビニエンス・ストア>の資本論」浅羽通明 2.清潔強迫症▶「わたせせいぞう化社会の爽やかな頽廃…

【読書メモ】『波状言論S改―社会学・メタゲーム・自由』作者: 東浩紀,北田暁大,宮台真司,大澤真幸,鈴木謙介(青土社 2005年)

波状言論S改―社会学・メタゲーム・自由作者:浩紀, 東,暁大, 北田,真司, 宮台,真幸, 大澤,謙介, 鈴木青土社Amazon目次 宮台 「人権」=「国家が国民に命令してはいけない行為領域」 >>人権とは国家に対する権利 福沢諭吉「一身独立して一国独立す」 丸山真男…

【読書メモ】田中正人、斎藤哲也『続・哲学用語図鑑 ―中国・日本・英米(分析哲学)編』(プレジデント社 2017年)

続・哲学用語図鑑 ―中国・日本・英米(分析哲学)編作者:田中 正人プレジデント社Amazon目次 中国哲学 諸子百家 儒家/儒教 儒教 混乱した秩序を安定させるため 儀礼→仁(愛情) 仁=孝、悌、忠、信、恕 克己復礼 論語 いつ読んでもよい 孟子 性善説 井戸に落…